飯舘村
【調査内容】
2012年7月に避難区域が再編され、除染計画がたてられた飯舘村では、複数の環境における空間放射線量を測定しました。
また、村民の方たちへ聞き取りを行って現状を把握するとともに、避難区域の再編が適切かどうかを検討しました。
※2012年7月17日、全域が「計画的避難区域」に指定されていた飯館村は、放射線量の高さに応じて、三つの避難区域に再編されました。
- 「帰還困難区域」:年間積算線量50ミリシーベルト超の地域。原則的に5年間立ち入り禁止とされる。
- 「避難指示解除準備区域」:同20ミリシーベルト超~50ミリシーベルト以下の地域。立ち入りはできるが、住民の帰宅まで数年かかるとされる。
- 「居住制限区域」:同20ミリシーベルト以下の地域。立ち入りはでき、住民の早期帰宅を目指すとされる。
※グリーンピースの調査は「避難指示解除準備区域」と「居住制限区域」内で実施いたしました。
【調査結果】
飯舘村での除染には限界がある
避難している村民の帰還を目指し、飯舘村では政府主導による除染作業が多く行われていました。
草野地区では、試験的除染後でも、毎時5マイクロシーベルト(地上から1mの高さ)を計測した地点がありました。
操業を再開した工場では、毎時13マイクロシーベルト(地上から1mの高さ)の地点があり、近隣の住居では毎時9マイクロシーベルト(地上から1mの高さ)のホットスポットが見つかりました。
さらに、森林に広く覆われた飯舘村の地理的な環境を考えると、除染の効果は相当限定的になると考えられます。
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空間放射線量 測定値と測定場所(福島県飯舘村)(PDF) >>