トラやオランウータンの楽園がパーム油生産のために破壊され、心を痛めているみなさんに、とても良いお知らせです。
ロレアル(L’Oreal)は日本でも人気のある世界最大手の化粧品ブランドですが、今回「2020年までに原料パーム油やパッケージの紙など全量を持続可能な方法で生産されたもののみを使用する(英語)」と宣言しました。
<消費者の声が企業を変える>
ロレアルはグリーンピースが働きかけを行ってきた企業の一つ。
グリーンピース・インドネシアを中心に、昨年12月から実施されている「タイガーチャレンジ」というオンライン署名で、
「森林破壊から作られたパーム油は使いたくない」「パーム油の調達方針を変えてほしい」
と世界中の消費者のみなさんが声をあげました。
このような企業の前進はその成果です!
インドネシアにて©Greenpeace
日本でも花王が、ロレアルやユニリーバには及ばずとも、より持続可能なパーム油調達のため一歩踏み出してくれました。
<ロレアルの新方針、より早い達成を!>
化粧品の世界最大手であるロレアルの『森林破壊ゼロ*』宣言は、業界により持続可能な原料調達をしようという動きを作る可能性を秘めています。
しかしながら、ロレアルの「2020年まで」という期限は、先に『森林破壊ゼロ*』を宣言したユニリーバ社と食品大手のフェレロ社と変わらず、野心的と言えないのが残念です。
インドネシアのスマトラ島だけでも、年間約62万ヘクタール(東京の約2.8倍)もの広大な森林が失われ、絶滅が危惧されるスマトラトラは400頭ほどにまで減ってしまいました。インドネシアやマレーシアでの森林破壊には、パーム油産業に大きな責任があることからも、豊かな生態系を守るために一刻も早くパーム油産業は『森林破壊ゼロ*』へと、変わらねばなりません。
<タイガーチャレンジ>
さぁ、次に『森林破壊ゼロ*』を宣言するのは、どの企業?
あなたもオンライン署名に参加して、トラやオランウータンの楽園の森を一緒に守りませんか?(英語)
【手順】
① 左の画像をクリック
② 名前、苗字、Eメールアドレス、国名を入力
(4番目のMobile携帯電話、記入なし可)
③ 『COUNT ME IN』をクリック!
◇*『森林破壊ゼロ』とは?
グリーンピースの言う「森林破壊ゼロ」とは、保護価値の高い森林(HCV)、炭素固定量の多い森林(HCS)、泥炭地の破壊を伴わないという意味で、これらに該当すると判断された森林に関しては開発を行わず、これに該当しない荒廃した森や保護価値の高くない森を、社会問題を伴わないように利用することを企業に求めています。
◇ロレアルの新方針について、さらに詳しい情報はこちら(英語)