みなさん、こんにちは。食と農業担当の関根です。

昨年から皆さんに参加していただいた「子ども・ミツバチ保護法を求める署名」を4月19日に最終提出しました[1]。署名の総数は、「23,655筆」。さらに保育園・幼稚園、有機農業・養蜂関係団体、環境NGOなど25団体から署名に賛同していただきました(注2:賛同団体リスト)。みなさんありがとうございました。

 

 

今回の最終提出は、「みんなが協力して子ども・ミツバチ保護法を作っていこう」というきっかけにしたいと考え、ミツバチとネオニコの問題そして生態系や農業の持続可能性に関心の高い、小川勝也参議院議員(農林水産委員会筆頭理事、民進党)に提出(事務所には農業書で一杯の本棚)。賛同団体のうち日本有機農業研究会、緑の党グリーンズジャパン、化学物質過敏症支援センターの方々も参加、議員と一緒に意見交換をしました。

写真は提出した署名:みなさんの署名と思いは、小川議員にしっかり受け止めていただきました。この先の動きも、また一緒につくっていきましょう。

 

「ミツバチ問題に対する超党派の議員連盟を」

小川勝也議員からは、「これから国会でさらなる動きを作っていくには、ミツバチ問題や生態系を守る農業について関心のある議員の方に会っていき、超党派の議員連盟を作っていくことが大事」とのアドバイスが。関心のある議員の方たちが一緒に「子どもミツバチ保護法」にむけて進んでいく。それがいちばん!と背中を押してもらった感じです。

この他、最近、チョウやトンボの姿も激減していること、ウサギや鳥類への影響も報告されていること、全国的に虫の種類や層が薄くなったこと、自然の力をうけて育った野菜の味を子どもの頃から舌でわかっている大切さ、などについて、意見交換しました。

「工業型農業」から「生態系農業」へ

また、今国会で論争が繰り広げられているTPPについても、大規模で化学物質を大量に投入し、グローバル企業が巨大な資本を手に、市民の食へのアクセスをコントロールしていく「工業型農業」をもっと推進するようになる恐れがある、などの危機感が挙げられました。地域の生態系に根ざした小規模な家族農業を大切にし、環境と食を守れる「生態系農業」の重要性について再確認しました。

 

今後、議員連盟の結成に向けて、関心を持ってくれている各党の方々に改めてお願いし、前進させて行きたいと思います。また、農林水産省、厚生労働省にも署名を提出できるよう交渉しています。みなさんも、ゴールデンウィークに地元に帰ってくる国会議員さんに、ミツバチを守ってください、とひとこと伝えてみませんか?

引き続き子ども・ミツバチのために一緒に進んでいきましょう!

 

[1] 昨年の、第一次提出についてはこちらをご覧ください

[2] 次の25団体にご賛同いただきました。

国際青年環境NGO A SEED JAPAN/遺伝子組換えいらないキャンペーン/宇都宮太陽幼稚園/エイビイシイ保育園/江古田ミツバチプロジェクト/化学物質過敏症支援センター/(有)コモンズ/NPO法人秀明自然農法ネットワーク/清流みずほ幼稚園/全国学校給食を考える会/全国有機農業推進協議会/調布多摩川幼稚園/農業生産法人・なないろ畑株式会社/日本在来種みつばちの会/日本有機農業研究会/農民連食品分析センター/反農薬東京グループ/ピースボート/福島「農と食」再生ネット/一般社団法人マガジン9/緑の党グリーンズジャパン/宮久保幼稚園/山形新庄大豆畑トラスト/Institute for Responsible Technology: IRT(米国:責任ある技術者協会)

 

【お知らせ】今週末です!「アースデイ」に遊びにきてください

4月23日、24日は東京・代々木公園で毎年恒例のアースデイ!

いろんなお店や団体のブース、おいしい食べ物も盛りだくさんで、一日中楽しめます。毎年8万人もの人が参加するエコイベント。グリーンピースも出展しますので、みなさんもぜひ遊びにきてください。農林水産省へ提出するために、ミツバチを守って!というみんなの手書きの寄せ書きメッセージを集める予定です。24日は13時30分からステージで生態系農業のトークも行います。

 グリーンピースの活動は、政府や企業からの支援ではなく、個人の皆さまの寄付によって支えられています。ぜひ、あなたの寄付で私たちの活動をサポートしてください。

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