こんにちは、海洋生態系担当の小松原です。

ついに今日は今夏2回目の土用の丑ですね。お夕飯のお買い物に行く前に読んでほしいな、ウナギのブログ第三弾・最終日。今日はスーパーとあなたのお話です。

実は、今年も大手スーパー15社にご協力いただいて、ウナギDNA検査とアンケート調査を行いました。あなたのお近くのスーパーは、絶滅危惧種のウナギたちをいっぱい売ることをどう思っているのでしょう?

 

どこのスーパーで何ウナギを売ってるの?

 

分かってはいましたが、皆さまニホンウナギを取り扱っていらっしゃいますね。それに比べて、ヨーロッパウナギはどこも取り扱っていません。

 

おさらいしよう!何ウナギが絶滅しそうなんだっけ?

ニホンウナギ:絶滅危惧種1B類(1A類ほどではないが、近い将来における野生での絶滅の危険性が高いもの)

ヨーロッパウナギ:絶滅危惧種1A類(ごく近い将来における野生での絶滅の危険性が極めて高いもの)

アメリカウナギ:絶滅危惧種1B類(1A類ほどではないが、近い将来における野生での絶滅の危険性が高いもの)

ビカーラウナギ:準絶滅危惧種(存続基盤が脆弱な種。現時点での絶滅危険度は小さいが、生息条件の変化によっては「絶滅危惧」として上位ランクに移行する要素を有するもの

 

守られてるヨーロッパウナギVS放置されてるニホンウナギ

シリーズ1回目のブログで少しお話しましたが、ヨーロッパウナギはワシントン条約の付属書2に掲載されており、輸出国の許可証等がないと輸入できないようになっています。また、さらなる保護措置として、EU諸国は201012月から自主的に輸出を禁止しています。

グリーンピースの調査でも、昨年までは主要スーパーでもヨーロッパウナギの取り扱いがあったことがわかっていますが、今後は取り扱わないという予定どおりの結果となりました。

まだまだ予断を許しませんが、ワシントン条約やEUの厳しい自主規制の結果、ヨーロッパウナギは資源量回復の兆しを見せています。ちなみに、自主規制をしているEU各国以外であれば、きちんとワシントン条約の手続きをしていれば、輸出は可能です。ようやく見えてきた回復の兆しを、今後の私たちの節操ない消費行動のせいで、再びヨーロッパウナギを苦しませることのないように、今後の動向を見ていかなければいけません。

 

せっかく良い事例があるのだから、私たちもニホンウナギを救えると思いませんか?

昨日のブログでも触れましたが、ニホンウナギは何も今日や昨日、突然その数を減らしたわけではありません。過去30年の間にどんどん減り続けています。減っていっている様を長らく見ているだけで、絶滅危惧種に指定されるまで何もしてこなかったのでしょうか?

今も然るべき規制がない現状を見ても.....してこなかったんでしょうね。残念すぎます。

今回のアンケート調査から分かるように、少なくとも大手スーパーは今後もニホンウナギを中心に使っていくようです。しかも、業界団体や行政などの然るべき機関の方針に従うというような、つまり「ずっと減っているのは知っていたけど何もしてこなかった機関が何かを指示するまではこのまま売り続けます」って言っているのと同義に聞こえるのは私だけですか?

よくもまぁ、この危機的な状況でそんなフワフワしたもの任せで大丈夫と思えることが不思議でなりません。このまま同じように食べ続けていたら増えるわけがないどころか、減る一方です。

 

もう一回言ってもいいですか?それ、絶滅危惧種です。

マグロと一緒です。規制しない行政が悪いんですけど、知っていてやっていたらみんな一緒だと思いませんか?捕る人も、それを買う人も、育てる人も、蒲焼買う人も。だからこそ、私たち消費者こそが、この負の連鎖を止める最後の希望だと思っています。なぜなら、どこに所属している人も、みんな一人一人が消費者だからです。ニーズを創り出している私たちが少しずつ考えて行動すれば、大きく変わります!減り続けているのを過去30年も無視し続けてきたのですから、元に戻すまでの道のりも楽なものではないことは致し方がないのかもしれません。

私たちに残された選択肢は2つです。

①このまま食べ続け、広く日本食文化として親しまれているウナギをこの世から未来永劫消してしまう

②資源が回復するまで少しお休みして、回復したら食べても大丈夫な量をみんなで大事に食べる。次世代以降にも食文化も残せる

私なら迷わず②を選びます。①はウナギたちも含め、みんなが悲しい思いをするだけだと思いませんか?

 

「お客様の声」をスーパーやデパートに届けて、海にも人にも優しい日本マーケットに変えよう!

 

 

スーパーの回答を見てみよう(もうすぐ公開)

イオン   イズミ   イトーヨーカドー   オークワ

西友   ダイエー   平和堂   バロー   マルエツ

ライフ   ラルズ   ユニー   ヨークベニマル

 

*敬称略、50音順
*スーパーの名前をクリックすると各社の回答をご覧いただけます。

 


スーパー各社様

ご協力いただきまして、誠にありがとうございました。日本で食されている4種のウナギの全てが絶滅危惧種および準絶滅危惧種のため、非常に厳しい決断を迫られているかと思います。

ですが、ウナギだけに限らず持続可能な調達をしていかなければ、海洋生態系にダメージを与え、今まさに私たちが直面しているように、その影響はいずれ私たちにも還ってきます。ぜひ今一度、「誰か任せではない」具体的な対策をご検討いただきたいです。

調達方針に実際に反映される具体的な内容を欠く回答が多い中、イオン社の回答は非常に詳細で、厳しい状況の中で出来うる具体案をご回答いただきました。

今後皆さまに、より一層のご理解をいただいて、海にも人にもハッピーな日本のマーケットになるようご協力いただきたく思います。よろしくお願いいたします。