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「グレートベア・レインフォレスト」はブリティッシュ・コロンビア州の海岸に広がる温帯雨林です。去る2月1日、この森林の85%の保護が合意されました! グリズリー・ベアやスピリット・ベア(”精霊のクマ”)、そしてオオカミなどの野生動物が生息する豊かな森林と、森林を流れるサケの川がようやく保護されることになりました。

 

この合意に至るまでには長い時間がかかりました。グリーンピースは他の環境保護団体とともに、世界で最も広い沿岸温帯雨林の一つ「グレートベア・レインフォレスト」の森林破壊について、1990年代後半より世界に訴えてきました。また、先住民族のリーダーたちとも一緒に、森林破壊が先住民族の社会にもたらす影響や、生息する野生動物への影響を世界じゅうに伝えてきました。

 

やがて日本と、世界中の木材企業は、森林皆伐をしていた伐採業者との契約解除さえ検討するようになり、国際メディアは伐採業者を動かし、森林保護を願う人々と協力して建設的な解決策を探るようになりました。

 

しかし「グレートベア・フォレスト」が確実に保護されるための解決策が実現するまでは、さらに長い年月がかかりました。カナダ州政府と21の先住民族との間で議論された後、このかけがえのない森林の85%が保護されるなどの解決策がようやく法律化されました。「グレートベア・レインフォレスト」は法律によってしっかり保護されることになったのです。

 

 

グリーンピース・ジャパン プログラム部長 タマラ・スターク

 「もう10年以上も前、当時グリーンピース・カナダの森林保護担当だった私は、自分の生まれた国カナダのブリティッシュ・コロンビア州の温帯雨林保護に日本企業の協力を得るため、日本にやって来ました。その時、当時は有害物質問題を担当しており今はグリーンピース・ジャパンの事務局長の佐藤潤一と初めて出会いました。佐藤は三菱商事をはじめ、木材製品の大手バイヤーとの面談を設けてくれました。私はこれらの企業に会って、木材の調達先を変更することで温帯雨林保護に協力してくれるように一緒に訴えたのです。そして今、その願いが実現しました!

 

グレートベア・レインフォレストは、樹齢1000年を超える木々のかけがえのない森林です。そこにはグリズリー・ベア、オオカミ、野生のサケ、そして『スピリット・ベア』と呼ばれる珍しいシロクマも生息しています。この森を守るため、先住民族ならびにカナダの企業、その海外取引先、カナダ国内外環境保護団体、そして大勢の人たちが何年も前から活動をしてきました。今ようやく最終合意に至り、この豊かな温帯雨林の森林とその生態系が保たれることを祝福する日が来たのです。10年前に初めて日本に来た時、いま日本に住むことになり、そして佐藤とこの瞬間を祝うことができるとは思ってもみなかったことでした」。

 

 

グリーンピース・ジャパン事務局長 佐藤潤一

「私も、スタークと共に訪れた日本企業とのミーティングのこと、そしてカナダの同僚たちと一緒に『グレートベア・レインフォレスト』を保護するために活動したことを、ついこの間のことのように思い出します。先住民族のトップの一人がスタークと一緒にカナダから東京に来た時、この森の原生林や川を大切にすることの意義について、私たちは長い間話し合い、この森林を保護したいと思いました。

 

それは、何千年にもわたって支え続けられてきたその地域の住民の生活が、これからも支え続けられることを可能にします。『グレートベア・レインフォレスト』は地域の住民に食物や薬、風雨などからの避難場所や様々なものを提供しています。都会に住む私たちは、これら自然と人間の関係についてもっと学ぶことができると思います。

 

日本の企業がこの森林保護活動を支持してくれたことに感謝します。この判断は、企業が倫理的に正しい判断をししただけではなく、究極的に正しい経営判断であったといえるからです。私たちは、このような考え方が日本のビジネスリーダーたちの間で広がり続けることを願っています。グレートベア・レインフォレストの保護の成功を祝うと同時に、日本のサポーターの皆様と日本企業がこの素晴らしい自然を守ることに貢献できたことをうれしく思います」。

 

「グレートベア・レインフォレスト」の保護を記念して作成された動画はこちら(英語)

https://www.facebook.com/greenpeace.international/videos/vb.7297163299/10153600416358300/?type=2&theater