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うれしい再会

ブログ | 2010-06-10

エスペランサ号に乗船すると、すぐに懐かしい顔に出会いました。その一人がテキサス・ジョー・コンスタンチン。グリーンピースの船の無線技術者(Radio Operator)です。前回会ったのは2005年、沖縄・辺野古沖の米軍基地建設計画を世界に発信して問題提起するため、地元で活動をする人々とグリーンピースの船・虹の戦士号で海上ピースパレードをしたときです。 カナダ出身のテキサスは10代の頃、仏教に興味を持って地元トロントのお寺に通っていただけあり、日本語が上...

注目を集めつつある「海洋の酸性化」

ブログ | 2010-07-14

「海洋の酸性化」――聞き慣れない言葉ですが、科学者のあいだでも注目されるようになったのはつい数年前、2004年にパリで開かれた海洋会議以来のことだそうです。それまで二酸化炭素(CO2)を人工的に海洋投棄した場合の影響については研究されていましたが、自然に吸収されたCO2が海にどんな影響をもたらすかは研究対象として注目されておらず、この会議のときに初めて使われた言葉だといいます。 今回、グリーンピースが協力して海洋酸性化の調査を行ったド...

目撃者となること

ブログ | 2010-06-25

人の目の届きにくいところで引き起こされる環境破壊。その現場へ行って、そこで起きている事実をつぶさに記録し、世界へ発信することによって問題解決に結びつける――。「目撃者」となることは、グリーンピースの活動の重要な手段のひとつです。そのためにグリーンピースは船を3隻持ち、どの船もつねに地球上の環境破壊の現場へ向かい、活動しています。そして必ず写真家とビデオグラファーが船に同乗します。 今回の北極調査には、核燃料(MOX)輸送船を追って日本の福島にも行ったことのあ...

条約により保護された南極 VS いまだ保護されていない北極

ブログ | 2010-06-18

今日も360度見渡すかぎりまったく氷のない北緯80度の海を、トロール漁船を見つけては航海しています。このあたりの一部は、歴史的に見ると6月のいまぐらいの時期にも氷で覆われていた海域です。 南極では1970年代から、資源を求める各国が競って基地を開設し、魚類の乱獲と鉱物資源採掘の脅威にさらされていました。米国基地はカドミウムを含んだ 廃液を海に垂れ流し、フランス基地は空港の滑走路建設のためにペンギンの繁殖地もろとも破壊するなど、すさまじい環境破壊が進みました。...

魚がいなくなる?!  海洋保護区の設立を目指して

ブログ | 2010-06-16

エスペランサ号はスピッツベルゲン島の北側、北緯80度の海へ向けて航海を続けています。私たちの船を漁船と期待しているのか、数羽の海鳥が船のまわりを飛んでいます。この60年で、タラやマグロなど大型魚種の90%が世界の海から姿を消し、このまま世界で過剰で破壊的な漁業を続けると、あと30年で食卓にのぼる魚はいなくなるという科学者もいます。1970年代以前から日本で魚を主なタンパク源として生活してきた方には、なんとなく想像がつくのではないでしょうか。 ...

出航、そして海底調査がスタート!

ブログ | 2010-06-12

今日はめずらしく青空が広がり、ロングヤーベンの山々に積もった雪を見渡すかぎり一面に輝かせています。木がまったく育たない気候風土のせいで、山にはせいぜい高さ10cm程度の植物が生息するだけ。そのため雪をかぶった山々の風景は、とてもなめらかな表情をしています。今日でこの町ともしばらくのお別れ。トロール船によって受けた海底の影響を調査するカメラ搭載ロボット(ROV)をエスペランサ号に搭載し、スバールバル諸島スピッツベルゲン島の北側へ向けて、いよいよ出航です。 ...

オスロからロングヤーベンへ

ブログ | 2010-06-08

オスロからノルウェー本土の最北端に近い町トロムソを経て、スピッツベルゲン島ロングヤーベンに到着しました。スピッツベルゲン島はスバールバル諸島の島のひとつです。地図を眺めると、東にバレンツ海、西にフラム海峡があり、さらに西にグリーンランドが位置していることがわかります。 180人乗りという飛行機はほぼ満席状態で、観光客がほとんどのように見えました。オスロの空港でも、スバールバルへの観光を宣伝する大きな広告が目につきました。天気は曇り。気温は0度~4度で、思って...

その2)北極への準備編 其の弐

ブログ | 2010-06-07

北極へ旅立つまであと1日、荷物に入れるものを部屋の隅に集めています。今回はいつも海外に行くときに持っていくものとはひと味違います。まず、船の中で提供される個人のロッカースペースはかなり小さいので、形が固定されるスーツケースはご法度。バックパックです。そして今回は、バックパッカー必需品の地図はなし。その代わりに、「あなたは人並み外れて方向オンチだから」と友人がくれたコンパスを持っていきます。それからン十年前、学生時代に行っていた冬山登山の服。船の中で日本料理を作らせても...

エスペランサ号船長の陸の生活

ブログ | 2010-07-14

一日の仕事が終わると船のラウンジでギターを弾き、ときには首から吊るしたハーモニカも吹きながら歌を歌って、私たちの疲れを癒してくれるジョー・エバンス(Joe Evans)は、今回の北極調査のエスペランサ号船長です。 1983年からグリーンピースの船に乗り、核問題、原生林保護、有害物質問題など、さまざまな活動で世界中を航海してきました。一方、私生活では子育てを終え、30年来考えていたことを4年前から少しずつ実現し始めました。それは、持続可能で自立した生活を実現す...

海底調査から海洋の酸性化調査へ、航海は続く

ブログ | 2010-07-07

エスペランサ号は4週間にわたる北極海での海底調査を終え、7月5日、スバールバル諸島最北の町ロングヤーベンに戻りました。スバールバル諸島ではここが唯一、インターネットの通じる場所。4週間ぶりにインターネットに接続できることに数日前からワクワクしていました。ニュースを読めること、写真を送れること、家族と話せること……。次の出航までのわずかな時間を、インターネット接続と陸上を歩くことの2つの楽しみに費やしました。 そしてここで中国、ドイツ、日本、ブラジルからのジャ...

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