でんきのほんとでんきのこれからQ&A

記事 - 2011-06-07
日本の未来は自然エネルギーにおまかせ!
でんきのほんとでんきのこれからQ&A

日本で風車を可能な限り設置したら*1・・・
風が吹くときだけでも、最大で原発 40基と同じくらいの発電量*2 。
特に風がよく吹く東北地方では「原発 3~11基」分*3 もの電気がつくれます。
風って頼もしい(スペインでは風力が最大の電力源の月もあったほど!)。
活火山がたくさんある日本の地熱資源量は世界3位。
海に囲まれ川が多く流れる日本は、洋上風力をはじめ波力や、ダムのいらない水力発電など、可能性はたくさん。
間伐材や動物のふんなどを活かしてバイオマス発電に。
そして、太陽の光と熱は日本全国に降り注いでいます。

*1 洋上と陸上を含む、立地条件を考慮した設置。
*2 環境省「平成22年度 再生可能エネルギー導入ポテンシャル調査の結果」より。
*3 風力 980万〜4000万kw。ちなみに東北電力の供給力は1655万kw(2009年度)。

自然エネルギーの設備をつくったり、でんきを貯める蓄電技術も、日本はとても優れています。
地域ごとの自然環境の特徴を活かしたベストな発電の組み合わせをつくり、広げていく。
自然エネルギーでつくった電気をみんなが使えるように電力会社が送電線を独り占めするのは、もうおしまい。
そうするだけで、原発が1基もなくてもだいじょうぶ。

人や自然を傷つける電気ではなく自然を活かしたエネルギーへ。
今の日本だからこそ、可能です。

3.11をターニングポイントに。

Q 原発をやめるって、そんなすぐやめられるの?

A 危険度が高く、寿命がきているものから、だんだんなくしていくのが現実的です。

現在* 日本にある原発の6割以上が事故や点検などで停止していても、私たちは電気に困っていません。
それは節電の効果と火力発電所がいつもより多めに動いているため。
火力のちからを借りたら原発なくてもいけるけど、二酸化炭素がでる問題があるから、頼れるのは今だけ。
その変わりに、エネルギー効率をぐんと高めて(=使う電気の量が減る)、自然エネルギーをもっと取り入れていくことで、火力にも頼りすぎず、原発を段 階的になくしていくことができます。そのためにはまず、自然エネルギーの電気を優先的に送れるように、いま電力会社が持っている送電線を公共のものにすることが第一歩。
* 2011/5/18 現在

Q 夏に電気が足りなくなる?

A 需要ピーク時の電力を減らすしくみがあれば、日本中の原発がすべて止まっても電力は足ります。

2003年春、東京電力が原発の部品のヒビ割れを隠していて、総点検が必要となり、東電管内すべての原発が停止しました。
この年も夏の電力不足が心配されたけれど、産業・事業者のピークカット* と省エネで難なく乗り切ることができました。

停電もなくパニックもなく、東電管内すべての原発が止まっていると気づかず生活していた人も多いのでは。
* 電気が一番使われる時間帯(夏の猛暑日の平日日中のみ)を意識して電力使用をずらし、数時間ピンポイントで電力消費を抑えること。

Q これからもずっと節電?

A ガマンのない、快適な節電・省エネは可能です。

「使われずムダになっているエネルギー」が、今の発電方法や電気の使い方の中にたくさんあります。
発電時の熱を有効利用したり、産業(工場や会社、お店など)で使われる機械や電化製品を省エネタイプのものに変えたり、建物の断熱をしっかり(使う電気ちょっとで冷暖房効果アップ)するだけで、大幅に使用エネルギーを減らせます。

最終エネルギー消費の86%* を占める産業界などの努力がとくに必要。
そのために、電気をたくさん使うほど安くなる産業向けの料金体系を見直すべき。
効率アップが広がれば、「不便ない日常」=「しぜんに節電状態」となります。
* 2009年度エネルギー需給実績(速報)/資源エネルギー庁 より

Q 原発を安全に管理できればいいんじゃない?

A あらゆる事態に備えていても「想定外」は起こりえます。

原発で事故が起きたときの、人や環境、経済への被害が甚大だということだけは、はっきりしていることです。
安全な管理をしなくてはいけないのは原子炉だけではありません。
原発から延々と出続けるゴミもすべて危険(数十億年も放射線を出し続ける物質も)。そんな原発を使い続けるために、私たちの税金や電気代を何兆円もつぎ込むより、それを自然エネルギーへの投資へ。
リスクが少ない上にメリットまであります。
今回の地震と津波でも、国内の風力発電設備は無事に電気を送り続けました* 。
自然エネルギーは、原発のように何世代にもわたって人や環境に悪影響を与える放射性物質 ** を垂れ流したり、食べものや水を汚すこともありません。
* 日本風力発電協会の会員企業が所有する全199発電所、1150基。
** 放射能により細胞の中の遺伝子が傷つけられ、ガンや白血病を引き起こす可能性が高くなる。大量に浴びると死にいたる。

Q 原発がなくなったら、経済は?

A 巨額のランニングコスト、事故時の対処や賠償(数兆円規模)など、原発は経済に大負担。

逆に原発をなくせば、雇用も増えて、経済は活性化されます。
2010年、ドイツで原子力に従事する人は約 3万人、自然エネルギーに従事する人は 37万人( 6年間で約 20万人雇用がアップ!)。
日本でも積極的な自然エネルギーの導入により、雇用の増加が見込まれます。
自然エネルギーは短期間で発電設備が導入でき、インフラ整備などで 50兆円もの投資が期待できるという試算も *。
新しいビジネスは、被災地の復興事業ともなるでしょう。省エネ製品やソーラーパネル、風車、タービン、蓄電池、これからの送電に欠かせない IT などの技術は日本が世界トップクラス。
原発推進の政策に抑えられていた技術たちが出番を待っています。
* ISEP「3.11後のエネルギー戦略ペーパー」No.1 ver.2 より

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