問題点と解決策
問題点:
遺伝子組み換え作物に頼る農業は、自然環境と私たちの食をリスクにさらします。
なぜなら、生産者は特許をもつ開発企業に種を依存することになり、消費者に近い立場の生産者より、開発企業が優位に立ってしまうからです。
また、遺伝子組み換え作物には農薬が必要な種も多く、きれいな地下水や豊かな土壌が、次第に汚染されていきます。
そして遺伝子組み換え作物は、地域農業にとって深刻な問題です。
日本では、現在のところ組み換え作物の商業栽培はおこなわれていませんが、加工用に輸入された遺伝子組み換えナタネが輸送中にこぼれおち、日本各地で自生するなど、予期せぬところから遺伝子汚染は広がろうとしています。
遺伝子組み換え食品の人体へのリスクとして、大量の残留農薬による健康被害や、組み換えに使われた遺伝子に反応したアレルギー症状が報告されています。
そして、より長期的な人体への影響はまだ充分に研究されていないにもかかわらず、食品に利用されています。
「遺伝子組み換えではありません」という表示を見て、「これは安心!」と買い物をしていませんか? 実は、その表示があっても遺伝子組み換え原料を使用した商品はあるのです。
たとえば遺伝子組み換えの原料が入っていても、そのように表示する必要がないもの(油・醤油などの食品や家畜飼料)や、基準があっても含まれる量が全重量に対して5%以上でない限り表示をしなくてもよいもの(ダイズ・トウモロコシを原料とした食品)などがそれにあたります。
解決策:
グリーンピースでは、遺伝子組み換え作物を栽培しない「遺伝子組み換え作物のフリーゾーン」を拡げる活動をしています。
そして、遺伝子組み換え食品を見分けることができる、「トゥルーフードガイド」を世界各地で作成配布し、遺伝子組み替え食品を望まない消費者の声が高まることで、遺伝子組み換えでない原料を使った食品の普及を促進しています。(日本では2007年に配布し、大変好評でした。)
そして、生物の多様性をまもり、安全で安心な食料生産を可能にする環境に配慮した農法をすすめる活動や、長い年月をかけて培ってきた、地域の風土や自然環境にあった生産方法を守り、企業優位の農業から抜け出して、危険な農薬や化学肥料に頼らない農業を実現する手助けをしています。(環境に配慮した農法に替えることで、1ヘクタールあたりの収穫量を30%アップさせることができると言うレポート結果が報告されています。)
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