遺伝子組み換え食品
食べていませんか?

遺伝子組み換えは安心?

「遺伝子組み換えではありません」という表示を見て、「これは安心!」と買い物をしていませんか?
実は、その表示があっても遺伝子組み換え原料を使用した商品があるのです。

というのも、日本の現在の法律では、表示する必要のないもの(油や醤油など)や、含まれる量が5%未満であれば「遺伝子組み換えではありません」と表示することできるからなのです。

今まで安心だと思っていた食品にも、知らず知らずのうちに遺伝子組み換え原料が使われていた可能性が大きいのです。

ヨーロッパの畑に描かれた?マーク
© Greenpeace / Michael Desjardins

一方、欧州連合(EU)ではすべての食品や飼料、さらに添加物までを対象に、遺伝子組み換えの表示基準を0.9%と厳しくしています。
このため、日本で「遺伝子組み換えではありません」と表示された商品が、EU諸国に輸出され「遺伝子組み換えです」のシールを貼られて販売されていることがあります。

このような節穴だらけの表示基準では、遺伝子組み換え食品を避けたくても避けられないことから、消費者の多くがきちんと表示されることを望んでいました。

 

遺伝子組み換え反対の方必見。
モンサントの真実を知らせるドキュメンタリー『グローイング・ダウト』

 

「トゥルーフード・ガイド」を10万部以上配布

トゥルーフードガイド
© Greenpeace

そこで、グリーンピースは2006年9月に日本の大手食品会社を中心に遺伝子組み換え原料を使用しているかどうかのアンケートを行った結果をまとめた『TRUE FOOD GUIDE( トゥルーフード・ガイド )』を発行し、10万部以上を無料配布しました(現在は、配布を終了しています)。

ガイド作成時には、100社を超える食品会社に情報提供を求め、何度となく対話を続ける中で、複数の食品会社から、「日本の表示制度で表示しなくていいものを消費者が気にしていることは知らなかった」などのご意見もいただきました。

 

ブルボンと日清食品が宣言!

笑顔の子供たち
© GREENPEACE / Jeremy Sutton-Hibbert

その結果、株式会社ブルボン(本社:新潟県柏崎市)と日清食品株式会社(本社:大阪府大阪市)が、遺伝子組み換え原料を使用しない方針を明確に公表してくださいました。

また、情報提供の協力がなかったカルビー、花王、ニチロの3社がグリーンピースとの対話の結果、情報を開示してくださいました。

これからも「予防原則」を

遺伝子組み換え作物が商業的に栽培されてから、約20年。
この技術が私たちの健康に長期的にどのような影響を与えるのかは、科学的にわかっていません。

遺伝子組み換え食品には、これまでになかった毒素やタンパク質が含まれている可能性があり、それによってアレルギーを引き起こすおそれがあります。
また、大量に使用された除草剤が作物に残留し、私たちの体に取り込まれてしまいます。

ラウンドアップ
©Chris Petts / Greenpeace

2015年、世界中で広く使われているモンサント社の除草剤「ラウンドアップ」に含まれる成分「グリフォサート」に人に対して発がん性をもつ可能性」があると世界保健機関(WHO)が発表しました。

最近のアスベスト被害のように、数10年経ってから被害が明らかになったのでは遅すぎます。

ヨーロッパで一般的な「疑わしいものは許可しない」という『予防原則』の考え方が日本でも求められています。

このような活動ができるのも、みなさんの日頃の温かいご支援とご協力のおかげです。
今後とも、グリーンピースの活動へのご支援を、よろしくお願いします。

 

【いま、私たちにできること】

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最新情報

 

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出版物|2007-11-15 1:00

日本語版「遺伝子組み換え食品、食べてもだいじょうぶ?」

11 - 1212の結果。

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