インドネシアの森
東南アジアに位置するインドネシアの熱帯雨林は、オランウータン、スマトラトラ、そして巨大なラフレシアの花など、実に多様な生きものであふれています。
地球上の他の地域では目にすることができない固有種も多く、パプアニューギニアの森とあわせてパラダイスフォレスト(楽園の森)と呼ばれています。
人々の暮らしも森と密接につながり、伝統文化や精神的な安らぎがこの森によって何千年と支えられてきました。
世界一のスピードで消えていくパラダイス
しかしこのパラダイスフォレストは、世界でもっとも早いスピードでその姿を消しています。
原因は、マレーシアの企業による違法伐採です。
すでにインドネシアの72%の森が切り倒され、今も一年で東京都と同じ広さの森(約200万ヘクタール)が消失しています。
地域住民が主体になった森林管理をめざして
現在グリーンピースは現地の人々の要請で、パラダイスフォレストの保護に取り組んでいます。
大きな成果は、地元のNGOと一緒に商業伐採を食い止め、代わりにエコフォレストリーと呼ばれる、地域主体の森林管理プログラムを作ったことです。
パプアニューギニアとソロモン諸島ではじまったこのプログラムは、地域住民が区画の整備や土地の利用方法、持続可能な木の切り出し方などを学び、自分たちの手による森林保護を実現しています。
現在はインドネシアのパプア州で、エコフォレストリーを前進させた地域主体の林業を立ち上げています。
地域住民が森の管理・利用のイニシアティブを取り戻したことで、利益優先の商業的な伐採から地域社会と生きものの豊かな営みが守られるようになりました。
この先進的な取り組みがもっと広がれば、わずかに残されたパラダイスフォレストの保護も大きく前進するはずです。