第20回 海洋調査 -地元の方の声を聞いて-

記事 - 2013-07-12
2013年6月16日~17日に福島の漁港をたずね、魚や海藻のサンプリング調査を行い、地元の方にお話を伺った記録です。
 

第20回 海洋調査 -地元の方の声を聞いて-
2013年6月16~17日
福島県 いわき市

福島の漁港をたずね、魚や海藻のサンプリング調査を行った際に、地元の方にお話を伺った記録です。

いわき市の漁港で出会った漁師の方
福島県から依頼され海に出ている調査船は、汚染されている魚がよく獲れた福島第一原発付近では、今までは1週間に1度だったのに、2週間に1度へと調査回数が落ちたそうです。
しかも1検体あたりのサンプリング数も減ったらしく、こういうのを聞くとまた隠蔽されているのではないかと感じますね。

また、調査機関である水産試験場も、政府寄りで第三者の機関とは思えない。
民間の第三者にも検査してもらって、正確な数値を知りたい。
しかも、水産試験場は自分たちの測りたい魚しか検査しないので、自分たちが普段食べている魚も検査して欲しいですね。

東電に放射能の危険性はどのくらいか聞いてみたら、これぐらいの線量ならたいしたこと無いって言われた。
そんな事を言い続けているから、東電は信用を無くしてしまうんだ。

漁を長い間していなかったので、魚が沢山獲れるようになったので、漁場に魚が増えてきていると思う。

いわき市の漁港に併設された造船工場の方
3か月で漁船8隻を作ることになってるんだよ。
昔は福島の船を作っていたけど、今はここでは漁業ができないから、他県の船ばかり。
放射能は、まだ海に漏れているしね、いつ漁業再開できるのだろうか。
そこに浮かんでいる3つの釣り船も、震災以来繋いだまま動かしていないよ。
さみしいけど、もう商品見本のようなものだ。

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photos (c)Greenpeace