原発事故で被害を受けた福島の方々に
「私たちにできることは?」とお聞きしたところ、
返ってきたのは「忘れないでほしい」という言葉でした―。
東京電力福島第一原発事故から3年。いまだ約14万人の方々が避難生活を余儀なくされています。グリーンピースは、生まれ故郷を奪われて避難している方、原発を止める活動に一生をかけていくと決意をした5人の方に、「福島の証言者」として「いま感じていること」や「多くの人に訴えたいこと」をお聞きしました。
 
 
2014年2月、グリーンピースは、インド、韓国、ドイツ、フランス、ポーランドから、
原発に反対する活動をつづける市民を招き、福島をいっしょに訪れました。
5カ国の市民が、5人の方々の「福島の証言」を聞いて感じたことは何でしょうか?
それは、私たちが「脱原発の明日」を実現するために重要なメッセージとなるはずです。


←左の画像をクリックすると各国の市民の声をご覧いただけます。

 

【動画】世界が聞いた福島のいま

この5カ国の市民が福島へ訪問した際のストーリーをビデオにまとめました。
福島の証言者が語る原発事故から3年目を迎える福島のいま、ぜひfacebook, twitterなどでシェアをお願いします。

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避難先の埼玉県加須市のご自宅にて。 ©Noriko Hayashi / Greenpeace
【プロフィール】
双葉長出身。会社役員などを経て2005年から2013年1月まで双葉町長。東京電力福島第一原発事故を受け、双葉町民をさいたま市へ避難させた。以後、避難の権利や脱原発などを訴える活動を続けている。2012年10月と2013年5月にはジュネーブの国連人権理事会総会のサイドイベントで福島のおかれた状況を訴えた。
 

iPadで情報をチェックする菅野さん。原発事故後、インターネットは欠かせない情報源の一つ。 ©Noriko Hayashi / Greenpeace
【プロフィール】
福島県伊達市在住。二男一女の母。元保育園の先生。住んでいた伊達市霊山町小国地区が2011年6月30日付けで特定避難勧奨地点に指定され、同市内で避難。2012年12月に指定が解除され、2013年3月末で賠償も打ち切られたが、現在も子どもを守るため避難を続けている。
 

避難先の福島市でも農業を続ける菅野さん。名刺に「土と生きる」と記している。 ©Noriko Hayashi / Greenpeace
【プロフィール】
飯館村生まれ。高校卒業後、家業の農業を継ぐ。飯舘村役場にて勤務。東京電力福島第一原発事故後は家族で福島市に避難、福島市で野菜作りを続けている。相馬市、伊達市などに共同農園を開設し避難した村民の交流を図るなど、コミュニティの維持に尽力している。
 

避難先の福島県伊達市の仮設住宅付近にて ©Noriko Hayashi / Greenpeace
【プロフィール】
飯館村生まれ。酪農家。東京電力福島第一原発事故後、飯館村を写真と映像で記録し続けている。国内外で、飯館村で何がおこったかを講演、ドキュメンタリー映画「飯館村 わたしの記録」の監督もした。著書に「原発に『ふるさと』を奪われて-福島県飯舘村 酪農家のさけび」など。
 

人形劇を演じる大河原さん。冒頭では自然の恵みとともに生きる暮らしの歌を若い夫婦が歌う。 ©Noriko Hayashi / Greenpeace
【プロフィール】
郡山市生まれ。二男三女の母。30年ほど前から田村市で有機農業を始める。東電福島第一原発事故後は、自分たちの農産物・加工品を測定し、数字を公表した上で、販売する「壱から屋」を起業。野菜やパンを売る直売所「えすぺり」も立ち上げた。農閑期には夫婦で人形劇を子どもたちに見せている。
 
「福島の証言」の聞き手となったのは、日本政府が原発を輸出しようとしているインドポーランド、老朽化や安全性などの問題を抱えながらも原発を推進している韓国フランス、そして脱原発へ舵を切りながらも核廃棄物の問題が解決していないドイツの5カ国の人々です。

©Greenpeace / Alex Yallop
 
数年前、日本でさえ深刻な事故が起きるという事実に世界は気づかされた。
私の地元の人々も例外ではない。母国に戻ったら、原発反対活動を続ける仲間に、福島の人々の粘り強さを伝えたい。
福島は私たちにとって一つの前例だったが、今回の訪問を境に、それ以上の意味をもつようになった。
インドと日本の間には多くの違いがあるが、故郷の土地との結びつきの大切さは理解できる。
しかし、どうしても理解できないのは、日本の政府が他国に原発を輸出しようとしていることだ。
日本がすべきは、本質的に危険な原発という技術を世界からなくすことである。
ポーランドでは、政府が国で最初の原発を建設しようとしており、私の村のたった2キロ先に予定地がある。
ポーランド政府は情報を操作し、福島の除染はうまく進んでおり、人々は十分に賠償されていると伝えているが、真実ではない。私と妊娠中の妻、そして地域の人々とともに、福島原発事故の教訓「原発はいらない」に学びたい。
福島の方々は今も苦しんでおり、健康に生きる権利や、幸せな生活は失われてしまっている。
お会いした方々は、韓国の私の家族や友人と何ら異なるところはない。
だからこそ、もし韓国で同じ事故が起きたら、どのような悲劇が起きるか想像できる。これから生まれ来る世代が、「原発しか選択肢はなかったのか」と尋ねたとすれば、どうだろうか。真実から目を背けることは止めるべきだ。
安全でクリーンでより安価な他の選択肢が、私たちにはあるのだから。
福島の方々が、何度も「原発の技術は100%安全なので心配は無用だと言われてきた」と仰っていた。
これは今、フランスをはじめヨーロッパ各地で語られていることと全く同じだ。
福島の人々の声にもっと耳を傾け、老朽化した原発の延命ではなく、自然エネルギー利用へと今こそ舵を切るという、正しい決断をすることをフランソワ・オランド大統領に呼びかけたい。
子どもたちは放射能に汚染された地面の上で遊んでおり、除染作業は適切に行われていない。
お話を伺った農家の方は「チェルノブイリから学べなかった。原発は動かすことはできるが、
(事故が起きれば)止めることはできない」と仰っていた。
意図せずドイツを脱原発に導いた日本の方々の苦しみを、ドイツに持ち帰り伝えたい。
#福島を忘れない ために、今すぐできること
これまでグリーンピースは、国際的な団体として原発事故被害者の声を世界に伝えてきました。
世界でも日本でも「福島のことを忘れていない」こと、
福島の人々にまで伝わるように、福島のこと、たくさん話しませんか?

[写真] インドからの参加者が持参した原発建設予定地の地域で
配布している会報に見入る菅野さん
©Greenpeace / Alex Yallop
 
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二度と原発を動かさないために今、あなたの声が必要です。
今、日本ではすべての原発が止まっています。(3月5日現在) デモや集会、署名など、「原発を動かさないで」と願うみんなの声で実現している事実です。
ところが、現在、全国8つの電力会社が合計17基の原発の再稼働を申請しています。再稼働手続きが進む今こそ、 再稼働をとめる声をあげましょう。
▼下のバナーをクリックすると署名ページに移動します。

とめよう再稼働

 


東電福島第一原発事故から3年 グリーンピースの取り組み
東電福島第一原発事故は、国と原子力産業による「人災」でした。今もなお、約14万人もの方々が避難生活を強いられています。日本は今年の3月11日を原発ゼロで迎えます。すでに実現した脱原発を、たしかなものに。
再稼働ではなく、自然エネルギーへの転換を。グリーンピースは、事故被害の実態の調査とともに、安全で経済的にも将来性のある自然エネルギーへのシフトを具体的に提案しています。

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©Noriko Hayashi / Greenpeace