海をまもる

海をまもる

かつては美しい海に囲まれ、豊富な漁場に囲まれていた日本。
しかし今では、汚染や魚の減少など急速な環境の変化で、はるか遠い海域まで魚を獲りに行かなければならなくなってしまいました。

そして漁業現場では、乱獲や違法漁業など、魚が育つ暇もないようなサイクルや方法で魚が獲られ、このままでは魚が食べられなくなる日が、今の子どもたちが大人になるころにはやって来ると言う試算も出ています。

また、2011年3月11日に起きた地震および津波により、福島第一原子力発電所で事故が起こり、海に大量の放射性物質が放出され、今なお汚染が続いています。

日本だけでなく、地球の70%は海に包まれ、宇宙から見た地球はきれいな青い色をしています。
海の環境が壊れることは、私たちの命を絶つのと同じこと。
そんな恐ろしいことを黙って放っておくわけには行きません。

グリーンピースは、海の環境をまもるため、地域の漁業復興のため、消費者が安心して口にできる魚介類の流通のため、次世代にも魚を残すため、以下の事を求めて活動しています。

  • 海洋放射能汚染をすぐに止めること
  • 放射性物質の調査を強化し、結果を公平かつ速やかに発表すること
  • 大手スーパーが安全かつ持続可能な魚介類の調達方針を策定すること
  • 漁業規制などの資源管理による持続可能な漁業の確立
  • 海洋保護区の設立

グリーンピースと一緒に、サンゴや魚にあふれた美しい海を取り戻し、持続可能な漁業を応援し、子どもたちやその後の世代にも海と魚を残す活動に、参加しませんか?

 

グリーンピースの取り組み

グリーンピースは現在、海の環境をまもるために、主に3つの問題に焦点を当てて取り組みを行っています。

放射能汚染

豊富な海洋生態系が形成されている世界三大漁場の一つであり、ワカメ、カツオ、サンマなど日本の食卓に欠かせない魚介類の主要な産地である東日本太平洋沖。

2011年3月11日に起きた地震および津波により、福島第一原子力発電所で事故が起こり、大量の放射性物質がこの海の豊富な生態系と環境を汚染しています。

福島第一原子力発電所近辺の海域で採取された多くの魚介類サンプルから、日本政府の定める基準値を超えた放射性物質が検出されており、その影響は何十年も続いてしまうことが懸念されています。

放射性物質は海洋生態系や環境を汚染するだけでなく、海からの生態系の恩恵を受ける水産関係者や、私たち消費者の生活や健康にも、長期にわたり影響を及ぼします。

グリーンピースは、東日本大震災の被害を受けた被災者の方々の生活を一刻も早く取り戻すことが何よりも大切だと考えています。

地域の漁業復興のためにも、消費者が安心して魚介類を口にできるためにも、海洋放射能汚染をすぐに止めることが大切です。

日本政府に対してグリーンピースは、海洋生態系に関わる放射性物質調査の強化、その調査結果の公平かつ速やかな発表、そして消費者や水産業関係者へのわかりやすい説明の実施を求めています。

グリーンピースが行った海洋放射能汚染の調査と、その結果に基づく政府への要請について:

小売店・飲食店の問題

私たち消費者が小売や飲食店などで手に取る魚介類には、重要な情報が提供されていない事にお気づきですか?

  • どの海域で獲られた魚なのか
  • 放射能汚染されていないのか
  • どのような漁法で獲られた魚なのか
  • 違法に獲られたものではないか
  • 過剰に漁獲されていないか

魚介類消費大国であるにもかかわらず、日本の大手小売店や飲食店の多くは、十分な情報提供をしないまま、魚介類を店頭に並べています。
このため、消費者が知らないうちに内部被ばくをしてしまったり、過剰漁業や、海の環境破壊に手を貸すことになっていたりしています。

グリーンピースは、消費者が水産業をサポートすることにより、消費者が安心して魚介類を口にでき、子どもたちの世代に海と魚を残す体制を作る、4つの提案と働きかけを行っています。

  1. 海の生物多様性を破壊する原因となっている、大規模な漁業を後押しする、4定(定時、定質、定量、定価)を追及する画一的な流通・販売形態と、それを望む消費者の需要の改善。
    例えば、スーパーマーケットの鮮魚コーナーが世界中から集められた魚介類であふれ、回転ずしで旬に左右されない豊富な種類の魚介類が低価格でコンベヤーの上を回っているような流通・販売方法に対して、消費者が「NO」を表明する事です。
  2. 過剰に漁獲されている海の生物の中で特に象徴的な魚介類をリストアップし公開し、消費のあり方の見直しを提案。
  3. 流通・小売の大手企業に対する、持続可能な魚介類の調達方針作成を求める働きかけ。
  4. 大手小売業界に対し、放射能汚染の自社測定と、その数値の消費者への公表、水揚げ港ではなく漁獲海域の表示、そしてこれらの方針を明文化することなどを求める働きかけ。

グリーンピースが、飲食店・小売店に対して行っている具体的な活動について:

漁業問題

いま世界の海の環境が急激に壊され、魚がいなくなっています。
その主な原因は、生物が自然に増えるスピードを超えるレベルでの漁業が続けられていることです。

このままのペースでは近い将来、マグロやタラなどの大型魚から次々と海から姿を消し、最後には世界の海はクラゲとプランクトンしかいなくなってしまうかもしれません。

この問題は、世界最大規模の魚介類消費国である日本にとって、真剣に取り組むべきものです。

すでに世界の主な水産資源の80%は限界まで漁獲されていて、特にマグロ・カジキ・タラなどの大型魚は、漁業が産業化した最近の60年で90%が世界の海から姿を消してしまいました。

また、世界の漁獲総量に占めるIUU(違法、無報告、 無規制)漁業の割合は30%にものぼります。

さらに、売り物にならないからと、漁獲してその場で海に捨てられてしまう生物は、世界の漁獲量の4分の1(年間約2000万トン)にのぼり、エビの底引き網漁では、網の中の 80%~90%もがエビ以外の生物で占められて、捨てられる場合もあります。

この様な環境や生態系の破壊を食い止めるため、グリーンピースは2つの働きかけと提案を行っています。

  1. 海洋保護区の設立
    海の環境と生物や生態系をまもるには、産卵・生育・回遊などのため生態系にとって、特に重要な海域に海洋保護区(Marine Reserves)を設置し、世界の国々が協力してその保護区をまもって行くことが最も効果的です。
    海洋保護区とは、漁業や開発などあらゆる人為的関与を禁止する保護海域のことで、陸上の国立公園のようなものと考えればわかりやすいでしょう。
    グリーンピースは世界の海の40%を海洋保護区にすることで、地球規模での生物多様性と水産業の持続可能性を追及しています。
  2. 持続可能な漁業の確立
    マグロやカツオなどをはじめ、私たちの食卓に並ぶ多くの魚は国境を越えて回遊します。
    そのため、漁業は国際的な枠組みの中で管理していくことが、海の環境と生態系をまもる上でも、未来の食卓をまもる上でも、とても重要です。

    グリーンピースは太平洋や大西洋など世界の海で、乱獲や混獲を止め、違法漁業や破壊的な漁法を取り締まり、国際的に合意された枠内で漁業を行う体制を作ることと、その国際合意が予防原則に基づくものにすることで、水産業や魚食の持続可能性を追求しています。
    海洋保護区に指定されていない海域で、各国政府および各漁業管理機関に対し、漁業管理へのエコシステム・アプローチと予防原則の導入、その国際的合意の遵守、そしてIUU(違法、無報告、 無規制)漁業の厳格な監視・管理の徹底を求めています。

グリーンピースが、漁業問題について行っている活動について:

最新情報

 

2014/09/11 グリーンピース、アプリ「グリーンお買い物ガイド」お魚編 2014年9月17日 大幅リニューアル~養殖9種などを新たに加え、全34魚介類の資源量などを簡...

プレスリリース|2014-09-11 10:00

国際環境NGOグリーンピース・ジャパンは9月17日、アプリ『グリーンお買い物ガイド~お魚編~』をリニューアル配信します。デザインを一新し、使いやすさと見た目の楽しさを追求すると共に、養殖9種、天然7種を新たに追加し、全34魚介類の持続可能性と環境負荷を調べることが可能になります。

太平洋クロマグロ会議 DAY 4: We won!? 閉幕、そして残された課題

ブログ海洋生態系担当 小松原 和恵 | 2014-09-04

こんにちは。海洋生態系担当の小松原です。連日福岡よりレポートしてきました中西部太平洋まぐろ類委員会の第10回北小委員会ですが、最終日の今日、全ての議題の協議を終え、12月に開催される本会合で話し合われる内容がついに決定しました。 これからの太平洋クロマグロ資源管理 2015年から30kg未満(未成魚)の太平洋クロマグロの漁獲量が50%削減されます!これは、10年以内に漁業をしていなかった時の太平洋クロマグロの生息数の半分(=歴史的中間値: 42...

2014/09/04 グリーンピース声明:「未成魚50%削減」合意、太平洋クロマグロ資源管理に向け ようやく踏み出した第一歩 -中西部太平洋マグロ類委員会(WCPFC)第1...

プレスリリース|2014-09-04 13:00

2014年9月1日から4日まで福岡で開催されていた中西部太平洋まぐろ類委員会(WCPFC)第10回北小委員会は、議題の中心となった太平洋クロマグロにおいて、未成魚(30kg未満)の漁獲量を2002-2004年平均値の50%に削減する管理措置と、10年で産卵親魚量を歴史的中間値(42,592トン)に60%以上の確率で回復させることを初期目標とした暫定複数年回復計画などに国際合意を得て閉幕しました。これを受けて、9月4日、国際環境NGOグリーンピース・ジャパンは下記の声明を発表しました。

太平洋クロマグロ会議 DAY3:現状打破に必要な力

ブログ花岡和佳男(海洋生態系担当) | 2014-09-03

こんにちは、海洋生態系担当の花岡和佳男です。 太平洋クロマグロの資源管理について話し合う国際会議、WCPFC第10回北小委員会に、同僚の小松原と共に、グリーンピースの代表として参加しています。 各国政府代表団にロビーしたり、オブザーバー参加の漁業者や学者方と意見交換や情報の収集/提供をしたり、他の国際環境NGOと合同でインターベンションをしたり、といった日々。 いよいよ明日が最終日です。持続性確保を最優先した保護管理措置の国際合意に至ることはできるで...

太平洋クロマグロ会議 DAY2

ブログ海洋生態系担当 小松原 和恵 | 2014-09-02

こんにちは。海洋生態系担当の小松原です。本日も引き続きWCPFC第10回北小委員会よりお伝えします。2日目、いよいよ協議も白熱してまいりました!     どんな人が参加しているの? 私は今回初参戦のこの北小委員会ですが、ぐるっと参加者を見回してみると、日本の政府団のほかにも、傍聴席にたくさんの日本人がいます。北小委員会オブザーバー暦7年の花岡もビックリするほどなので、今回の目玉とも言える、太平洋クロマグロの資源管理についての注目度の高さが...

1 - 5336の結果。

トピックス