日本海への核廃棄物投棄阻止

サクセスストーリー 日本海への核の廃棄物投棄を阻止

The Greenpeace boat the MV Greenpeace tracked down and documented a Russian ship, the TNT27, dumping liquid nuclear waste in the Sea of Japan. 10/18/1993
© Greenpeace / Hiroto Kiryu

核廃棄物の海洋投棄をスクープ

旧ソ連の時代から、放射性廃棄物を海に投棄してきたロシア海軍。
その実態を追いつづけてきたグリーンピースは、1993年10月、ついに投棄の瞬間を日本海でとらえることに成功しました。
このニュースは一瞬にして世界をかけ巡り、各国は核廃棄物の海洋投棄の禁止に向けて大きく動き出します。

国際的に核廃棄物の海洋投棄を全面禁止へ

翌月に開かれたロンドン条約(廃棄物その他の物の投棄による海洋汚染の防止に関する条約)の締約国会議では、世論におされた政府代表が核廃棄物の海洋投棄を全面禁止することに合意し、日本も賛成票を投じました。

Greenpeace documenting Russian ship TNT27 dumping nuclear waste in the Sea of Japan. 18 October 1993. (Greenpeace 30th Anniversary Images photo 20) 10/18/1993
© Greenpeace / Hiroto Kiryu

それまで、増え続ける放射性廃棄物に悩まされていた日本政府は海洋投棄のオプションを確保するために、禁止の案に反対、もしくは棄権の立場をとってきました。
しかし、他国によって日本の海が汚染されている事態が明らかになったことで、立場の逆転を迫られたのです。

現場主義を大切にしていきます

分かっているだけでも日本海には220回の核投棄があったとされています。
もし、あの時に現場をとらえていなかったら、核の投棄は今でも秘密裏に行われていたかもしれません。

Plutonium Shipment action Los Alamos to Cadarache (USA/France : 2004)
© Greenpeace / Pierre Gleizes

グリーンピースはこれからも"現場主義"を大切にし、目の届きにくいところで起きる環境問題を明らかにしていきます。

今後とも、グリーンピースの活動へのご支援を、よろしくお願いします。

 

 

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こんにちは! 気候変動とエネルギーについて担当している高田です。 過激な団体と称されることの多いグリーンピース。だが、企業への働きかけで、環境負荷の低い製品開発に寄与した実績があることは意外に知られていない――。雑誌 オルタナの2月号 の特集「企業 × NPOベストカップル」に、グリーンピースの「グリーンフリーズ」と「環境にやさしい電機メーカーランキング」キャンペーンが取り上げられました。 「環境にやさしい電機メーカーランキング」は、世界の電機メーカー18社を対象...

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