サクセスストーリー 日本海への核の廃棄物投棄を阻止
© Greenpeace / Hiroto Kiryu
核廃棄物の海洋投棄をスクープ
旧ソ連の時代から、放射性廃棄物を海に投棄してきたロシア海軍。
その実態を追いつづけてきたグリーンピースは、1993年10月、ついに投棄の瞬間を日本海でとらえることに成功しました。
このニュースは一瞬にして世界をかけ巡り、各国は核廃棄物の海洋投棄の禁止に向けて大きく動き出します。
国際的に核廃棄物の海洋投棄を全面禁止へ
翌月に開かれたロンドン条約(廃棄物その他の物の投棄による海洋汚染の防止に関する条約)の締約国会議では、世論におされた政府代表が核廃棄物の海洋投棄を全面禁止することに合意し、日本も賛成票を投じました。
© Greenpeace / Hiroto Kiryu
それまで、増え続ける放射性廃棄物に悩まされていた日本政府は海洋投棄のオプションを確保するために、禁止の案に反対、もしくは棄権の立場をとってきました。
しかし、他国によって日本の海が汚染されている事態が明らかになったことで、立場の逆転を迫られたのです。
現場主義を大切にしていきます
分かっているだけでも日本海には220回の核投棄があったとされています。
もし、あの時に現場をとらえていなかったら、核の投棄は今でも秘密裏に行われていたかもしれません。
© Greenpeace / Pierre Gleizes
グリーンピースはこれからも"現場主義"を大切にし、目の届きにくいところで起きる環境問題を明らかにしていきます。
今後とも、グリーンピースの活動へのご支援を、よろしくお願いします。