「2020年までにごみをゼロに」上勝町とグリーンピース

サクセスストーリー 「2020年までにごみをゼロに」上勝町とグリーンピース

ごみの分別は、「燃えるごみ」「燃えないごみ」?

リサイクルボックス
© Greenpeace / Richard Swansborough

「ごみの分別は、どんなふうに行っていますか?」と聞くと、「燃えるごみ」「燃えないごみ」という言葉を最初に思い浮かべませんか?
しかし、海外では「再利用・リサイクルできるもの」と「できないもの」と答える人が多いのです。

それではなぜ、日本では「燃えるごみ」「燃えないごみ」なのでしょうか?
その原因は、世界の家庭用ごみの焼却炉の約3分の2が日本にあると言われる「燃やす」ことを中心としたそのごみ処理方法です。

ごみをどうやって処理するかが中心の政策であったため、そもそもごみをどうやって減らすのかということに十分注意が払われていなかったのです。

上勝町がゼロ・ウェイスト政策の導入を宣言

ごみを燃やすことは、温室効果ガスである二酸化炭素を大量に排出するだけでなく、限りある資源を無駄にすることでもあります。
そこで、グリーンピースでは、2003年からごみ焼却炉が排出する有害化学物質問題や、資源の無駄遣いを解決する代替案として、ごみを燃やさず、そもそもごみになるようなものを減らす政策「ゼロ・ウェイスト」を日本に紹介してきました。

ごみの分別をする上勝町のみなさん
© Greenpeace

海外の専門家を招き、日本の様々な自治体をめぐり、日本のごみ政策の問題点、そして代替としての「ゼロ・ウェイスト」政策の導入をすすめました。

その結果、先進的な取り組みをしていた徳島県の上勝町が2003年に日本ではじめて2020年を目標にごみをゼロにしていく「ゼロ・ウェイスト宣言」を採択します。

この宣言により、多くの自治体が、建設費も維持費も高価な焼却炉を中心としたごみ政策を見直し始めたのです。

各地に広がるゼロ・ウェイスト

今では、上勝町にゼロ・ウェイストアカデミーが設立されただけでなく、福岡県大木町、熊本県水俣市、東京都町田市、神奈川県葉山町でゼロ・ウェイストな街づくりがはじまっています。

ゼロ・ウェイストをもっと知りたい方は

キャンペーンイメージ
© Greenpeace

ぜひ、上勝町のゼロ・ウェイストアカデミーを応援してください。
ゼロ・ウェイストアカデミーでは、具体的な活動方法や、セミナー情報などを提供しています。
上勝町のゼロ・ウェイストアカデミーについて詳しく見る >>

もっとゼロウェイストについて詳しく知りたい方におすすめの一冊。
ゴミポリシー―燃やさないごみ政策「ゼロ・ウェイスト」ハンドブック [単行本] >>

今後とも、グリーンピースの活動へのご支援を、よろしくお願いします。

 

 

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こんにちは! 気候変動とエネルギーについて担当している高田です。 過激な団体と称されることの多いグリーンピース。だが、企業への働きかけで、環境負荷の低い製品開発に寄与した実績があることは意外に知られていない――。雑誌 オルタナの2月号 の特集「企業 × NPOベストカップル」に、グリーンピースの「グリーンフリーズ」と「環境にやさしい電機メーカーランキング」キャンペーンが取り上げられました。 「環境にやさしい電機メーカーランキング」は、世界の電機メーカー18社を対象...

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