記事 - 2010-12-13
国際環境NGOグリーンピースについて、さらに詳しくご説明します。
活動方針の「非暴力直接行動」とは?
(c)Masaya Noda/Greenpeace
「グリーンピース」と聞くと、日本では多くの方が過激な団体と連想されますが、それは、活動で用いる「非暴力直接行動」が、誤解されているからかもしれません。
環境破壊を行っている当事者に、いくら理路整然と「環境破壊をやめてください」と伝えても、なかなか動いてもらえないことは、みなさんよくご存知だと思います。
グリーンピースの活動のステップは
- 環境破壊の現場での調査
- 科学的な分析結果に基づいたレポートや代替案の作成
- 国連「総合協議資格」を利用して国際会議での働きかけ
- 政府・企業に対して問題点と代替案の提案
(c)Chiaki Oshima/Greenpeace
ですが、環境破壊の速度があまりに速く、政府や企業の対応が追い付いていない場合は、迅速に広く、人々に問題を伝えるため、 アクション(非暴力直接行動)を行います。
グリーンピースの言う「非暴力直接行動」は、自他の生命・身体を傷つけずに、できるかぎり直接的な意思表示を行い、話し合いや問題解決のきっかけをつくるための行動です。
わかりやすい例では、街頭デモや座り込み、原生林の樹木に抱きついてチェーンソーによる伐採から守る行動などがこれにあたります。
国際的に認められたNGO でも・・・
国連ではグリーンピースに、NGOに与えられる最も高い地位の1つである総合協議資格を認めていて、総会を含むほとんどすべての会議にオブザーバーの資格で出席が可能です。
国連の「総合協議資格」とは? >>
国連の「総合協議資格」とは
国連経済社会理事会(経社理)との協議資格で、国連との間で相互利益的な作業関係を構築できるものです。
協議資格には総合/特殊/ロスターの3種類があり、この資格を保有するNGOは、 各国政府および国連事務局にとっての技術専門家、アドバイザーおよびコンサルタントの役割を務めることで、 国連の作業プログラムと目標への貢献を行うことができます。
さらに総合協議資格を有する機関は、経社理の新たな検討事項を提案することもでき、 国連、特別総会およびその他の政府間機関が招集する国際会議へも招待されます。
例として、グリーンピース以外に「総合協議資格」を持つNGOには下記のような団体があります。
- セーブ・ザ・チルドレン
- 国境なき医師団
- オックスファム
- CIVICUS
- ワールド・ビジョン
- WWF
このようにグリーンピースは、国際的に認められたNGOですが、環境破壊をする企業や政府に正面切って「No」を突きつけるその姿勢から批判の対象となることも多く、特に目立たない事をよしとする日本においては誤解されることが多いのも事実です。
なお、グリーンピースは、シーシェパードとは関係のない別の団体です。
みなさんのご支援が活動の支えです
企業や政府から寄付を受けることがない私たちの活動は、みなさんからの寄付で支えられています。
環境・平和問題が待ったなしの今、「グリーン」で「ピース」な社会実現のため、ぜひみなさんのお力をお貸しください。
グリーンピースの最近の活動成果について
(グリーンピースでは、活動のことを「キャンペーン」と呼んでいます。)
グリーンピースの船について
グリーンピースの最大の特徴の1つに、一般の人々が行けない所へ船で行き、目の届かないところで起こる環境破壊の現場に立ち会う活動があります。
その活動に欠かせないのが、3隻の船:虹の戦士号、アークティックサンライズ(北極の日の出)号、エスペランサ(希望)号です。
虹の戦士(Rainbow Warrior)号
北米先住民族の伝説「虹の戦士」からその名を取った、環境保護活動を支えてきた世界で最も有名な船です。
過去21年間に渡り、数多くの知られざる環境問題に光を当て、人々をつなぐ掛け橋としてグリーンピースと一緒に世界中を航海、活躍してきました。
2004年にはフランス映画「スパイバウンド」(モニカ・ベルッチ主演)でも題材にされ、話題になりました。
現在の虹の戦士号は、3代目(虹の戦士号Ⅲ世)です。
III世建造にあたりご寄付を頂いたみなさま、誠にありがとうございました。
グリーンピースの船について詳しく見る>>