本報告書はチェルノブイリ原発事故から30年、東京電力福島第一原発事故から5年を機に、二つの事故を振り返り、終わらない汚染、住民への健康と社会的な影響についての科学的調査と、グリーンピースによる現地調査および聞き取り調査をまとめ、今、わたしたちや政府がなすべきことを明らかにしたものです。
第1章では、チェルノブイリと福島の放出のタイミングと規模について述べています。
第2章では、30年を経たチェルノブイリでのグリーンピースの現地調査の報告とウクライナとロシアでの聞き取り調査を紹介するとともに、再汚染のリスクについてデータを元に警告しています。また、5年を経た東電福島原発事故の影響をグリーンピースの 飯館村での放射線調査と聞き取り調査を中心に現状を報告しています。
第3章「チェルノブイリと福島の健康被害 」では、これまで広く認められている健康影響と、健康被害をめぐる論争について紹介しています。
第4章では、二つの事故の汚染地域の広がり、政府の被害者に対しての政策と困難な状況の中で自らの権利のために立ち上がっている市民について述べ、最後にグリーンピースが政府に求めることを示しています。
発行：グリーンピース・インターナショナル
日本語版：グリーンピース・ジャパン
被ばくや避難生活を強いるような原発事故が二度と起きないよう、起こさないようにするために、政府や原発を使う電力会社が目を向けない現実を、国内外に伝え続けていくことが必要です。
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