ちょっと遅ればせながら…… 明けましておめでとうございます。今年の干支は丑。 皆さんはどんな新年を迎えられましたか? 私は、「クローン牛年内に食卓へ?」というニュースに目を見張り、今年も緊張感を持って食の安全をうったえるキャンペーンをしていかないと! という気持ちを再度、新にする年明けでした。

遺伝子組み換え技術は、いのちを人工的に組み換え、これまで生態系に存在しなかった生命体を作り出すことを可能にします。しかし私たちは遺伝子を組み換えることによる「いのちの開発」を容認するかわりに、健康や環境への予測不可能なリスクを背負っています。遺伝子組み換え食品を口にしたことによる人体への急性な直接的被害の報告はないものの、アレルギーに反応を引き起こした例はすでにあります。しかし、そのリスクや危険性については多く語られず、政府や開発企業は「考えられるリスクは想定内」だとか「安全と見なす」といった判断には本当に呆れます。

遺伝子組み換え種子の90%以上を保持する大手農薬化学企業のモンサント社は、後に「人間に害である」と見なされるに至った商品を開発・販売しています。ベトナム戦争時に使用された非人道的な枯葉剤を製造しましたが、現地市民への影響についての罪はいまだ認めていません。風によって運ばれた遺伝子組み換え種子が遺伝子組み換えでない畑を汚染した場合も、汚染された畑を持つ農家は、遺伝子組み換え種子を販売する企業から、無断で作付けをしたという理由より訴えられています。

たべものはいのちです。私たちはその事実を自覚し、そして環境にも配慮した、安全で安心な食物を食べる権利があります。 それは生きるために必要不可欠な情報源だと思います。

今年も、するりと雲隠れする動かぬ証拠と事実を皆さんにお届けし、遺伝子組み換え作物や動物の危険性や安全で安心できる持続可能な農法を推進するためのキャンペーンを展開していきます! 

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