グリーンピースは、沖縄県・辺野古・大浦湾の海を埋め立てからまもるため、グリーンピースの船「虹の戦士号」を11月上旬に沖縄に派遣することを決めました。

 

沖縄・辺野古の新基地建設問題は、いよいよ正念場です。

13日、翁長沖縄県知事が埋め立て許可を取り消しましたが、政府はその決定を取り消そうと必死です。報道によれば、2, 3週間以内に工事が再開し、貴重な生態系をもつ辺野古・大浦湾の埋め立てがはじまってしまうかもしれません。

「虹の戦士」伝説 

「いまに、地球は病み、海は黒ずみ、川の水は毒となり、動物たちも植物も姿を消し始めるとき、まさにそのとき、人々を救うために世界中から虹の戦士が現れる」 

この北米先住民族の伝説にちなんで名付けられたグリーンピースの船が、「虹の戦士号(Rainbow Warrior)」です。

1971年、グリーンピースは、米国のアラスカ沖での核実験を止めるために、実験海域に船ごと居座ろうと行動を起こした、数名の若者からはじまりました。天候などの影響もあり核実験海域に行くことはできませんでしたが、彼らの行動が世界中へと広まり、米国はその海域での実験を中止しました。この航海時に、北米先住民族から聞いたのが先の「虹の戦士」伝説です。 

それ以来、世界中の環境破壊の現場の証人(Bearing Witness)となり、自然環境をまもりたい世界中の人たちに現場で起きていることを知らせ、それに立ち向かおうとする勇気を広げることが「虹の戦士号」の使命となりました。

この伝説にある「虹の戦士」は、もちろんグリーンピースのスタッフを意味しているのではありません。環境破壊を止めたいと願う世界中の一人ひとりが「虹の戦士」です。船としての「虹の戦士号」は、その人々の強い意思を集めて運ぶシンボルです。

地元の要請を受けての派遣

今回の「虹の戦士号」の派遣は、沖縄の方々からの要請がきっかけです。2005年、2007年とグリーンピースの船を沖縄・辺野古・大浦湾へと派遣しました。その時に、地元の方々と築いた信頼関係が、今回の派遣につながっています。

新基地建設を止めたい、貴重な海を埋め立てしてほしくないという願いを国内だけではなく、世界中の声を集めて沖縄に、そして日米両政府に届けたい。そして地元で、勇気をもってこの埋め立てを止めようとしている人たちを支えたい。

この派遣には困難も予想されます。沖縄の人たちの強い決意を支えるため、ぜひご協力ください!

下のバナーをクリックして「緊急アクション 辺野古・大浦湾を海洋保護区に」にご参加ください。

 

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