北極の資源開発競争にグリーンピースが加わる?!


2007年、ロシアの有人潜水艦が北極点周辺の海底にロシア国旗を立てたというニュースを覚えている人も多いだろう。ロシアは、資源の開発権を主張する狙いで国旗を立てたのだが、これが北極の資源獲得競争のはじまりを象徴する出来事となった。

手つかずに残された地球上最後の場所と言える北極。その美しい自然が、資源開発によって壊されようとしている。

この資源開発競争に、グリーンピースが加わることになった。もちろん、資源開発をさせない側としてだが。

 

 

北極を保護区に

グリーンピースは、現地時間の21日午前ブラジルのリオデジャネイロで開催されている「リオ+20」の会場で、北極を資源開発からまもるためのキャンペーンを発表した。

このキャンペーンは、どの国の領土、領海にも属していない北極点周辺の公海(下図の赤い点で囲まれた海域)をグローバル保護区に設定することを目指すというスケールの大きいものだ。グローバル保護区とは、その海域内での資源開発や漁業を国際的に禁止することを言う。

 

「そんなこと不可能だ」と思うかもしれない。

しかし、現在、南極大陸は、南極条約によって1998年から鉱物資源の開発が禁止されている。この時もグリーンピースが、南極に基地を設置するなどして、開発の禁止を各国に同意させるきっかけを作っている。

 

 

北極点の海底に国旗を立てる:ポール・マッカートニーやペネロペ・クルスも賛同


第一弾の活動として、グリーンピースは、北極を保護区にすることに賛同する世界中の100万人の名前を集める。また、未来世代を築く子どもたちに北極の国旗を描いてもらい、その国旗を賛同者の名前と共に北極点の真下の海底に立てる予定だ。

地下資源や漁業資源の開発を狙う国々や企業ではなく、世界中の保護を願う人々の仮想国を北極に設立すると世界中にアピールし、9月に開催される国連総会において世界中の国々が北極における保護区の設立に同意する決議を目指す。

北極海の海底に、保護を願う人々の名前を集め国旗を立てるというキャンペーンにはすでに多くの著名人も賛同している。ポール・マッカートニー、ペネロペ・クルス、ロバート・レッドフォード、レディオヘッドのトム・ヨークを含むオスカー賞受賞者9名、ゴールデングローブ賞受賞者9名、グラミー賞受賞者4名などがすでに北極の海底に名前を刻むことに同意した。

 

さらに、グリーンピースは、北極海を航行できる船を所有しており、北極での調査活動や、現在北極海で石油資源の掘削を始めようとしているシェル、BP、エクソンなどの企業に対しても開発見直しを迫っていく。

 

 

<北極海にあなたの名前を刻んでみませんか?>

参加するには、以下のバナーをクリックしてキャンペーンサイトへ(英語)