こんにちは、グリーンピース・ジャパン事務局長の佐藤です。

40年前のちょうど今日、アメリカによるアムチトカ島沖での地下核実験を、「船で実験海域に居座ることで止めよう!」とバンクーバーを出港した若者達がいました。

「とんでもないことをする若者がいる」と北米中で注目され、その行動力が世論を「核実験反対」へと変えていきます。

この船出こそが、国際環境NGOグリーンピース誕生の瞬間です。

その当時から、グリーンピースは市民に支えられるNGOとして活動してきました。政府からも企業からも寄付をもらわないポリシーを貫き、独立性を維持することを選んできたのです。

昨日ある人から、「政府からも企業からもお金をもらわずに、40年も活動を続けられているのは本物の証だ」という言葉をいただきました。

「ひも付き寄付」のないグリーンピースは、市民の側に立ち、政府であっても企業であってもタブーなしで環境破壊の責任を追及しています。

時にグリーンピースのストレートな言動を「過激」だという人もいます。特に、日本ではその傾向が強いようです。

しかし、たとえば多額の税金を費やし、高額の給与をもらい、「想定外だった」と原発事故をおこし、放射能を日本中に拡散させた東京電力と、それを厳しく追及するグリーンピースのどちらが「過激」でしょうか?

同様の問いをグリーンピースは40年間世界中の人々に問いかけ、議論をおこし、そして問題を解決してきました。

グリーンピース設立者の一人であるボブ・ハンターは「マインドボム(心に響く爆弾)」という言葉をグリーンピースの活動を表現するときに使っています。これは、市民の知らないところでおきている環境破壊に注目してもらえるような役割を担えという意味です。

普段気にしていない環境問題に気付いてもらう。

そんな「マインドボム」の役割は、おんぼろ船で核実験場に向かった40年前の今日からはじまりました。

グリーンピースは、これからも企業、政府に媚びることなく、市民と「地球の未来」の側に立つNGOを目指していきます。

世界に280万人がいるグリーンピースのサポーターも、日本には5000人です。福島第一原発関連の活動も、その多くが海外からの寄付によってまかなわれています。こんな時代だからこそ、日本人からの寄付で活動できるよう皆さんのご支援をよろしくお願いいたします。

今、サポーターになっていただいた方には、CDをプレゼントしています。 
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