こんにちは、ジュニア・キャンペーナーの田中です。

11月16日に、ビジネスセミナー 「IT企業が自然エネルギーに切り替える理由」が開催されました。ご参加いただいたみなさま、どうもありがとうございました。

 本セミナーでは、グリーンピース・インターナショナル主席政策アナリストのギャリー・クックが、アメリカの先端IT企業におけるエネルギー最新事情と、自然エネルギーの未来について話しました。


 【データセンターの電力需要が増加している】

 IT・テレコム・クラウドを支えるデータセンターの電力消費が世界中で急増しています。2005年から2010年の間、一般の電力需要の増減は横ばいだったのに対し、世界のデータセンターの需要は増加しており、昨年1年だけで13%も増えています。データセンターは24時間365日、常に大量の電気を一定して使うので、電力会社にとっては大歓迎のお客さまです。

 

【IT企業が自然エネルギーに切り替える理由】

シリコンバレーではデータセンターの電源選択に関心が生まれ、Facebook、Google やApple などがすでに自然エネルギーへの切り替えを始めています。
IT企業の電力消費量の増加にともなって電力会社に対するIT企業の影響力が大きくなっており、顧客の声に耳を傾けた結果、アメリカのIT企業は自然エネルギーを選択しはじめました。

つまり、顧客からの要望に後押しされ、IT企業が電力会社にも影響力を発揮してクラウド(データセンター)の電源を自然エネルギーへとシフトさせる健全な力が働いているのです。
また、ソリューションの提供を得意分野とするIT企業にとって、顧客の声に応え、エネルギー問題に解決策を積極的に示すことができるかどうかは、企業のアイデンティティとも関係しています。

省エネ対策のみでは「グリーン企業」と呼ばれるには、もはや不十分との認識がグローバルで浸透しつつあります。電力需要が拡大しているIT企業は、自然エネルギー分野でも社会をけん引していくことが期待されています。

●詳しくはこちら●
インターネットをグリーンに!自然エネルギーへのシフトを求めて

 

 また、今回のセミナーでは、ゲスト講師として経営コンサルタントの國分俊史さんをお招きし、日本企業が国際競争力を長期的に維持向上させるためにどのような戦略でアプローチするべきかという観点で下記のようなお話をしていただきました。

【企業が中・長期的なエネルギー戦略をもつ必要性】

アメリカでは、Googleが自社の取り組みを中・長期的に継続できるように、ロビー活動にも力を入れています。
企業の取り組みとして、エネルギー問題が非常に戦略性をもって行われているのです。

エネルギーシフトは一朝一夕ではできません。福島第一原発事故後に再生可能エネルギーが盛り上がってきた日本に比べて、アメリカはずいぶん前から自然エネルギーに取り組んでおり、現状はその結果であることを理解しておくべき必要があります。

日本企業にも、グローバル市場において、ルール形成の兆候をNPOやNGOとの関係を通じて迅速に把握し、課題解決を実現しながらルール形成をリードしていく戦略が必要です。 

アメリカ企業のロビー活動やファンドのグリーンテクノロジーへの投資実績を踏まえると、日本のIT企業はアメリカの先進IT企業が再生可能エネルギー比率100%化を実現したあとに、グローバルにクラウドサービスを提供する企業に対して再生可能エネルギー比率の100%化を国際ルールとして求めてくるリスクを考えておく必要があります。(國分さん談)

 

―――以下は11月2日にブログ掲載されたイベント告知の内容です――――

 

こんにちは、エネルギー担当の高田です。

iphone 5が発売されましたね。
もうすぐipad miniも出ますし、いろいろなスマホ(スマートフォン)も登場しています。


人気と言えば、Facebook。
利用者は世界中で10億人ともいわれています。

日本だけでなく、世界中で急拡大しているITや携帯電話・スマホ。そのネットワークを支えるために必要な電気も使用量が大幅に増えています。

なんと、2007年時点で、世界中でIT・携帯電話が使う電気は、ドイツやイギリス1国の使用量よりもたくさん。
だから、省エネはもちろん、原発でつくられた電気なのか、自然エネルギーでつくられた電気なのかは重要なポイントです。

そんななか、シリコンバレーのIT企業が自然エネルギー電力に切り替えることを発表し始めました。
グリーンピースの働きかけをきっかけに、グーグル、アップル、フェイスブックが自然エネルギーを優先的に使うと宣言。マイクロソフトなども検討を始めています。

今後は、IT・携帯電話の使う電気は何%自然エネルギーにしよう、というような業界の動きも出てくるかもしれません。

グリーンピースは、11月16日に下記のセミナーを行います。
企業のCSR(社会的責任)に関心がある方なら、どなたでもご参加歓迎。
ぜひお越しください。


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ビジネスセミナー 「IT企業が自然エネルギーに切り替える理由」

先端IT企業が自然エネルギーにシフト中!
Facebook, Apple, Googleの最新事情と、日本企業にも求められる社会的責任

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★詳細とお申込みはこちら

IT・テレコム・クラウドコンピューティングサービスを支えるデータセンターの電力消費が世界中で急増しています。
シリコンバレーでは、データセンターの電源選択に関心が生まれ、Google やApple などがすでに自然エネルギーへの切り替えを始めており、省エネ対策のみでは「グリーン企業」と呼ばれるには、もはや不十分との認識が浸透しつつあります。

国際環境NGO グリーンピースは、数年前からCool IT キャンペーンとしてこの問題に取り組んできました。
本セミナーでは、Apple やFacebook をはじめ各社との交渉を行った担当者が、シリコンバレーで始まっているクラウドコンピューティングと自然エネルギーの未来について紹介します。

また、ゲスト講師として、これらのトレンドに対して日本企業が国際競争力を長期的に維持向上させるためにどのような戦略でアプローチするべきかという観点で、経営コンサルタントがその客観的な視点で問題提起を行います。


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日時: 11月16日(金)午後1時30分~4時30分

場所: トラストシティカンファレンス・丸の内 Room2 (東京駅徒歩1分)

参加無料、通訳あり、要申込み

★詳細とお申込みはこちら

講師: 
● ギャリー・クック (実際に企業交渉を担当しているグリーンピース・インターナショナルの主席政策アナリストです)
● 國分 俊史 氏 (世界150か所以上に拠点をもつコンサルティング会社 デロイト トーマツ コンサルティング ディレクター)