こんにちは、広報担当の土屋です。2017年も残すところあと数日になりましたね。皆さんはどんな一年を過ごされましたか？
今年もグリーンピース・ジャパンは、緑豊かで平和な世界の実現のため、市民の皆さまと共にキャンペーン活動を行ってきました。この1年間を写真で振り返っていきたいと思います。
グリーンピースは、飯館村での生涯被ばく線量の調査結果を今年の2月に発表しました。最大183ミリシーベルトの推定被ばく量（70年間）に。福島第一原発事故から6年経ったいまもなお、事故以前の”日常”にはほど遠い現実が明らかになりました。（2016年11月、福島県飯舘村）
カナダ最大の伐採企業レゾリュートは、絶滅の危機にある動物たちが暮らす森を守ろうとしたグリーンピースを妨害するため、多額の賠償金を求める恫喝訴訟を起こしました。世界のグリーンピースが連携し、「#私たちの声が必要」とのバナーを掲げ、表現の自由や森林保護の重要性を訴えました。（5月東京都新宿）
トランプ米大統領が気候変動に関するパリ協定からの離脱を発表したことを受けて、350.org Japan、気候ネットワークとともに、在日米国大使館前で緊急のアピール行動を行い、「前進あるのみ」「We will move ahead」と訴えました。（2017年6月、東京都港区）
7月：渋谷に自由のゾンビ現る。言論の自由をおびやかす「共謀罪」の廃案を！
7月11日、「共謀罪」の趣旨を盛り込んだ「テロ等準備罪」を新設する改正組織犯罪処罰法が施行されたことに対し、グリーンピースは「自由は死なない」とのメッセージバナーを掲げました。（7月東京都渋谷）
何度死んでも蘇ってくるゾンビに扮し、「共謀罪」が施行されても、表現の自由、民主主義は生き続けるというメッセージを伝え、萎縮せず行動し続けるとともに、共謀罪の廃止を求めました。（7月東京都渋谷）
7月：海の生きものと働く人々を守る「サステナブル・シーフード」イベント
海の日を前に、表参道にある天然酵母にこだわったパン屋さん「パンオスリール」とコラボし、トークイベントを開催しました。 イベントでは、生態系を守るために厳しい基準にしたがってとられた、アラスカ産のサーモンを使った料理を用意しました。（7月東京都渋谷）
トークイベントで、私たちの漁業が海に与える影響について説明する、海洋生態系担当の岡田幸子。（7月東京都渋谷）
千葉県で化学農薬や合成肥料を使わずに栽培される田んぼの稲刈りを取材しました。農家の小川さんは、虫やカエルなどの生きものが暮らせる田んぼを、という想いで農薬を使わないお米作りを行なっています。グリーンピースは、地球環境を守り人々の手に食料主権を取り戻すため、化学農薬に頼る工業型農業から、有機農業や自然農法などの生態系の力を活かした農業へのシフトを提唱しています。（9月千葉県佐倉市）
放射線調査に訪れた福島県飯舘村では、除染廃棄を詰めた黒いフレコンバッグの山が広がっています。そして、森の中に隠すかのように存在する除染廃棄物を燃やす焼却場。原発事故が変えた福島の風景がそこには広がっていました。（9月福島県飯舘村）
日本の人権状況審査の関連会合で、福島のお母さんが原発事故被害者への人権侵害について証言しました。数百名の支援者のメッセージをのせた巨大折り鶴アートを国連前に設置。11月、人権理事会作業部会は、日本政府に対し是正勧告を出しました。（10月スイス・ジュネーブ）
来年も、あなたと一緒に
来年の活動計画について日本事務所のスタッフ全員とワークショップを行いました。総勢36名の、国際色豊かなメンバーです。（11月東京都）
気候変動は待ったなし。
2018年もグリーンピースは、かけがえのない自然や市民の言論の自由を守っていくため、前へ、前へと前進していきます。
緑豊かで平和な世界の実現には、一人ひとりの力が不可欠です。
小さな積み重ねが、やがて大きなうねりとなり、社会を変える原動力となっていきます。
来年も、皆さまと一緒に活動できる日を心待ちにしております。
良い年末年始をお過ごしください！
グリーンピースは、政府や企業からお金をもらっていません。独立した立場だからこそできる活動で、人のくらしや自然を壊す原発をなくしていきます。寄付という形でも一緒にグリーンピースを応援していただけませんか？
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