みなさん、こんにちは。

こんどは、カナダで、中小規模の農家の全国的な連合組織National Farmers Union(NFU) 注1が、ネオニコチノイド系農薬の使用に5年間のモラトリアム(一時停止)を求める提言をカナダ連邦政府上院の農林常任委員会にあてに提出しました。

農林常任委員会は、カナダの農業におけるミツバチと蜂蜜や農作物、種子の生産との関連を研究している最中です。

NFUは、ネオニコチノイド系農薬がカナダで導入されて10年そこそこだが、使用は前例のない規模で広がっていて、ミツバチに甚大な害を及ぼし、野生の花粉交配者や生態系にも影響を与えていると指摘しています。

さらにNFUが問題視しているのは、ネオニコチノイド系農薬が、農家にとっての必要性や利益(収量の増加や害虫の制御)に役に立っているかどうかということとは無関係に、ほぼすべてのトウモロコシ、大豆、菜種の種子処理に使用されており、小麦でも一部使用されている、という点です。注2)

 実際、カナダ政府の農薬管理規制庁(PMRA Pesticide Management Regulatory Agency)も、すでにネオニコチノイド系農薬によるトウモロコシや、大豆種子の処理が、オンタリオ州やケベック州における2012年と2013年のハチの死の主たる原因であると認めています。注2)

 

NFUの提言は次の通り(要約):

注3)

 ・全て農作物についてネオニコチノイド系農薬の種子処理について、5年のモラトリアムを2015年1月から施行すること。

・必要であれば、5年間のモラトリアムをオンタリオとケベック州で先行してトウモロコシと大豆で施行すること。

・農家は、土壌検査やモニタリンクプログラムの結果、害虫の脅威が大きいことが証明でき、かつ、代替できる他の手段がないことが証明出来た場合に限り、一回だけ使用できるものとする。(モニタリングする)

・公益の観点から、化学物質に依存せず、農薬に代わる方法や生態系農業について研究をすすめ、広く推進すること。

・公的な予算で、土や水質の調査やモニタリング、またミツバチやその他の花粉媒介昆虫のモニタリングなどを行うこと(モラトリアム実施の前、および後を通して)。

・農業地帯の中に自然のエリアを作り、生態系を多様化し、ミツバチや野生の花粉媒介者の生息地や蜜源を用意する取組を開始し、支援すること。

・2012以降の農薬被害で損害を受けた養蜂業者に補償する。補償はネオニコチノイド処理された種子が市場から一掃されるまで継続すること。

 
日本でも、各地でネオニコチノイド系農薬をはじめ農薬を使わない農業に、試行錯誤しながら取り組んでいる農家さんや自治体があります。日本政府も、農薬を次々と承認するのをやめ、こうした地道な試みを強く応援するべきです。

そこで、「bee my friend宣言」はじめました。

解決策として、わたしたちが消費者として、農薬を使っていない有機野菜や果物を積極的に選ぶことで、美味しくて新鮮で、そして環境にもやさしい食べ物をつくる生産者を増やす手助けになるのです。

「bee my friend宣言」する人が増えていくことで、ミツバチを守ることにもつながり、その土地にあった四季折々の食べ物を楽しむ事にもつながります。

みなさんぜひ「bee my friend宣言」してください。

 

注1)NFUは、世界約70か国の100以上の農業組織の連合La Via Campesinaのカナダ会員組織です。農薬だけでなく遺伝子組み換え作物の危険性などの問題にも熱心に取り組んでおり、グリーンピースもスイスやオーストラリアにNFUの代表(当時)を招いて講演ツアーなどを行ったことがあります。

注2)Manitoulin Expositorのオンライン記事

注3)提言の全文はこちら(英文)

 
<食と農業のリンク集>

農水省がおかしい? GMOやネオニコ農薬についての座談会(2014-05-29)

パブコメ募集中:新たなネオニコチノイド系農薬の審査が始まっています。(2014-05-27)

次の審査は非公開 ! ―ネオニコ系農薬の食品残留基準の再審議について(2014-05-20)

レポート「消えるハチ」日本語版。まとめてみました。(2014-04-18)

農薬が気になる野菜は何ですか? アンケートを実施します!(2014.4.16)

オランダ議会は、すべてのネオニコチノイド系農薬の使用禁止を票決。家庭でも使用禁止に。(2014/4/12)

ネコのノミとりにも? 身近にあるネオニコ商品(2014/4/7)

みんなの声が残留基準の緩和をとめています--クロチアニジンの残留基準の緩和が再審議になりました!(2014/4/7)

ネオニコ系農薬の残留基準が、国会でも問題に。(2014/3/13)

韓国でもネオニコ系農薬の禁止、始まっています! (2014/03/12)

ミツバチの大量死に関係するフィプロニル、処理された種子もEUで3月から使用禁止に(2014/3/6)

立ち上がった生産者たち――ネオニコ系農薬の使用禁止を訴え(2014/03/4)

署名12,739筆!ネオニコに反対する署名とメッセージを厚労省に提出しました(2014/2/18)

ミツバチがいなくなったら、いったいどうなるの?(2014/2/6)

残留農薬を増やさないで! 厚労省との緊急交渉の報告&署名を2月13日まで引き続き集めます!(2014/2/3)