皆さん、こんにちは!!

ボランティア・キャンペーンサポート担当の宮地です。

 昨日(3月9日)僕たちは、渋谷区ユーロスペースで原発をテーマにした公開中のドキュメンタリー映画『ミツバチと羽音と地球の回転」』(2009年・鎌仲ひとみ監督作品)の鑑賞に行きました。参加したのは、グリーンピースでボランティアをしている東京在住で40代男性、グリーンピースでインターンをしている東京在中20代女性、そして東京在住30代男性の佐藤大尚さんです。

 この映画は、瀬戸内海沿岸の上関原発建設計画予定地に海を隔てて向かい合う祝島(山口県)の人々と、スウェーデンで持続可能なエネルギー社会の構築を目指す人々を描いたドキュメンタリー映画です。この原発は地元住民の反対で一時建設を中止していましたが、つい先日、反対の声を振り切って工事を強行再開しました。この日の鑑賞会は平日の夕方上映開始にもかかわらず、約90席が埋まるほぼ満席の盛況ぶりでした。

 鑑賞後、佐藤さんは「上関の人たちが原発に反対するより、自分たちの身の回りにある自然を守りたいという気持ちが感じられました。また、北欧での当たり前のような自然との共存スタイルに、今後の地球人としての未来への希望を感じました」と話してくれました。またインターン女性は「自然エネルギーだけでは日本全域のエネルギー需要を満たすことは無理なのかなと思っていたので、スウェーデンのエネルギー政策は目から鱗でした。まず祝島から、クリーンエネルギー100%を目指してほしいです!」と語ってくれました。

 「上関地域の第一次産業である農業や漁業だけではこれからやっていけないのは皆さんも分かっているでしょう。原発建設によって皆さんの子供世代に雇用の機会を作り出すのです。」

 映画の中で原発建設の反対活動を続ける地元の方たちに向かって、中国電力の社員の方がこんな言葉を投げかける場面がありました。僕も、上関地域から程近い瀬戸内地域の出身ですが、これまで地元の人たちが一生懸命守り続けた地元の産業に敬意を払わず、金で人のほおを殴るような中国電力の社員の発言には大きな違和感を覚えました。

 また、鎌仲監督がこの映画についてコメントを寄せてくれました。

 「映画のタイトルには、一人ひとりの小さな働きが、時代を動かす大きなうねりへとつながる希望と可能性がこめられています。未来は、いまを生きる私たちこそがつくるもの。マスメディアを通じては見えてこない選択肢を見つけに、ぜひ劇場にいらしてください」

 この映画は、3月31日まで東京都渋谷区のユーロスペースにて公開中です。

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