(写真:飯舘村での放射線調査 © Christian Åslund / Greenpeace)

 

こんにちは、気候変動・エネルギー担当の高田です。

昨日、おとといと実施した独自調査を受けて、今日、下記のような声明をグリーンピースとして発表しました。

避難地域の設定に科学的な基準を 
グリーンピース声明


3月27日、グリーンピースの放射線調査チームは、福島県の飯舘村を訪れました。飯舘村は福島第一原子力発電所から北西40kmほどに位置(飯舘村役場)し、人口約6000人の村です。

福島県は、この飯舘村において放射線レベルの調査を継続しており、そのデータもホームページで開示しています(注1)。この調査では、依然として高レベルの放射線量が検知されていることを示しています。さらに、文部科学省は飯舘村周辺で、水道水、雑草、土壌などからも高レベルの放射性物質を検知しています(注2)。昨日、グリーンピースの放射線調査チームも、7~10マイクロシーベルト/時という福島県発表のデータと同等レベルの放射線を飯舘村内で確認しました。

このように科学的なデータがあるにもかかわらず、村の大部分が福島第一原発から30km以上離れており、「避難勧告」、「屋内退避」などの指示は出されていません。飯舘村は、すでに自主避難の措置をとり、住民の1割以上が避難したと報道されています(注3)。しかし、住民らは十分な情報が得られないことを危惧しながら日々の生活を続けていることが、グリーンピース調査チームの住民らへの聞き取りでもわかりました。

福島第一原発が安定するまでに相当期間を要するとことがほぼ明らかである現在、20km、30kmという政治的な判断での避難地域設定ではなく、30km圏外においても調査データに基づいた科学的な避難地域設定と、子供・妊婦の優先避難、さらに地域住民への情報・支援提供が必要だとグリーンピースは考えます。

(注1)    平成23年東北地方太平洋沖地震による被害状況速報
(注2)    福島第1及び第2原子力発電所周辺のダストサンプリング、環境試料及び土壌モニタリングの測定結果
(注3)    東日本大震災:集団避難、第2陣198人到着 福島・飯舘→鹿沼、苦渋の決断