こんにちは。核・エネルギー担当の鈴木かずえです。
 
15日、原発事故子ども・被災者支援法案が参議院を通過し、19日、衆議院、東日本大震災復興特別委員会で審議され、可決しました。
今週にも、本会議で可決・成立する運びです。


わたしの国会審議傍聴ノート。「1ミリ以上を対象地域にすべき」との発言に思わず○をつけた (わたしの国会傍聴ノート。「1ミリシーベルトが対象地域になるべき」との発言があり、思わず○で囲む)

避難の権利を認める法律
この法案は、原発事故で避難した方には国の避難指示あるなしにかかわらず、移動・住宅・就学・就業、移動先自治体による役務の提供を、
避難しない方には、医療・就学・食の安全・放射線量の低減・保養を支援すること、さらに家族と離れてくらすことになった子どもに対する支援を定めたものです。

1ミリ以上を「支援対象地域」に!
この支援を受けるのは「支援対象地域」で、それがどこかは、法文に明記されていません。
今後、国が被災者などの意見を反映させながら、決めていくことになっています。追加被ばく年間1ミリシーベルト以上の地域を対象にすべきと思います。

国会議員が被災者に向き合い、市民とともに作った法案
この法案は国会議員さんが被災当事者や日弁連、支援NGOなどとの意見交換をしながら、ともに作った法律です。
今後も、市町村の首長さんだけでなく、被災当事者の方々、避難されている方々、また、支援団体(弁護士組織、医療者組織、NGO・支援グループなど)も関わることを求めます。

東電原発事故から1年と3か月。やっと出発点にたてました。
放射能からの被害を未然に防止するために、被害を最小に抑えるために、東電と国にきちんと責任を取らせるために、この法律を育てましょう、十分に、存分に使っていきましょう。

法案名:東京電力原子力事故により被災した子どもをはじめとする住民等の生活を守り支えるための被災者の生活支援等に関する施策の推進に関する法律案

提案者
谷岡郁子議員、金子恵美議員、益子輝彦議員、徳永エリ議員、森まさこ議員、佐藤正久議員、藤井孝男議員、加藤修一議員、谷合正明議員、川田龍平議員、紙智子議員、吉田忠智議員、荒井広幸議員

法案要綱
法案
法案概要(ポンチ絵)



関連ブログ

原発事故子ども・被災者支援法案、今国会で必ず成立を

原発事故子ども・被災者支援法案審議傍聴速報、明日本会議へ

被災者支援法をもっとよくするために
原発事故被災者支援法、一本化
再稼働より被災者支援を
放射能から命と暮らしを守る2法案、早期成立を 院内集会にご参加ください

みんなの健康アンケートまとめ(原発事故被災者のみなさんに、制度のニーズをお伺いしたもの)