こんにちは、エネルギー担当の関根です。

 

新基準パブリックコメント募集 明日締切

原発の新基準(新安全基準)の骨子案に対するパブリックコメントが募集されています。〆切は28日(必着)。今回は、骨子案、つまり基本的な考え方の案に対するコメントです。今後、骨子が確定し、具体的な規則案が作られたら、来年度に入ってからもう一度パブリックコメント募集があるそうです。

新基準の骨子案についてグリーンピースは次のような観点が重要だと考え、パブリックコメントを出す予定です。

※グリーンピースもだしました⇒グリーンピースのパブリックコメント

福島原発事故の原因を含め、未解明な全容の検証を優先し、その結果に基づいて基準作りをすること

放射能を含む蒸気などを表に出さない安全対策にすること(爆発を防ぐことを理由に放射性物質を大量に含むガスを放出されることは大量被曝につながります)

・ 安全対策の猶予期間や例外規定を認めないこと(つまり、対策がまだなのに再稼動させたりしない)

みなさんもぜひ意見を伝えてください。

原子力規制委員会のパブリックコメント募集ウェブページhttp://www.nsr.go.jp/public_comment/bosyu130206.html

また、パブリックコメントを書くために役立つツールを原子力規制を監視する市民の会さんが提供しています。


原発にメーカー責任を
ところで、新しい安全基準は、どれくらい、安全性を担保してくれるのでしょうか。
安全基準を新しく決めようとしている一方で、大飯原発を稼働し続けたり、再稼動が議論されはじめたりしている状況に、打つ手はないのでしょうか。

たとえば、電力会社だけではなく、原子炉の構造を熟知する原子炉メーカーも事故の賠償責任を負うしくみにすれば、安全を二の次にした再稼動は難しくなっていきます。現に、原発事故の賠償責任を追及される可能性のある法律が2010年に成立したインドでは、原発メーカーGEの元インド支社長がこの法律があるかぎり、インドで原発事業をすすめていくのは困難だと発言しています(注1)。

注1http://forbesindia.com/blog/uncategorized/ge-will-not-chase-nuke-business-if-laws-dont-change/

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