みなさん、こんにちはボランティア担当の宮地です。

埼玉県の嵐山で先月末に開催されたお魚セミナー「放射性物質の行方とお魚への影響」(主催:子どもの未来を考える会嵐山)に、海洋生態系担当の花岡が講師として招かれました。

当日は、60名近い方が来場されて、グリーンピースが行っているスーパーの食品放射能調査、東北沿岸地域の漁業関係者の方の協力を得ながら行っている魚介類や海藻の調査報告、また放射能汚染だけでない海の環境問題として、魚の乱獲・持続可能な資源管理に関してのお話をして、みなさんと共に考えていきました。

このセミナーは、2時間の枠が設けられて花岡の話が1時間ほど、あとの1時間が質疑応答でしたが、質問が途切れることはありませんでした。

‐今現在で安心な魚を選ぶ方法はあるのか?

‐魚の乱獲/持続可能性に関して政府の危機意識はどうなっているのか? なぜ、グリーンピースが行っている署名が政府ではなくスーパーに対しておこなっているのか?

-3歳の子どもがいます。子どもにも海に興味を持ってもらいたいと思っているが、興味を持ってもらうために、おすすめな方法はるか?

など、ここには書ききれませんが他にもたくさんの質問が挙がっていました。
質問の答えの一つとして、共通して大事なことがあります。それは、僕たち消費者が消費者として声を上げ続けることです。

安心・安全な魚を選ぶ方法としても、お魚の自主検査をおこない、情報公開をしっかりおこなっているところを見つけること、また、そのような動きを一つでも多く作り出すために、消費者の声を出し続けること。

魚の乱獲に関しても、政府の危機意識は高くなく、政府の動きを待っていたら海が空っぽになってしまうかもしれません。だからこそ、食卓に上る魚の70%を販売しているスーパーに声を届けることが大事です。

またグリーンピースは、一人でも多くの方、子どもたちに海の問題に関して興味をもってもらい解決に向けた声を上げてもらうために、各地域でのセミナーや学校での出張授業もおこなっています。興味ある方は、お気軽にお問い合わせフォーム(https://secured.greenpeace.org/japan/ja/form/inquiry/)よりご連絡ください。

セミナーを主催してくださった「子どもの未来を考える会嵐山」のメンバーのお一人の益田佳苗さんもこんなメッセージを寄せてくれました。


『この会は、3・11を機に、放射能汚染から子どもたちを守ろう、という嵐山町の子育て世代と住民により、立ち上げられました。給食の安全、子どもの環境の放射能汚染の調査、除去を行うことを、行政とともに考えて実行しています。意識を共有できる人たちと、思いを語り合えることは、とても大切なことだと感じています。

一人で悶々としている人がいたら、気楽に話にきていただきたいです。

また、日頃からこの会のメンバーは地元のスーパーに対してお客様の声欄から、「独自調査は行っているのか」「自主基準は設けているのか」「放射能汚染を気にしているので対応してほしい」等の要望を届けています。

「国産」とだけ書いているものにも、産地はどこか聞くようにしていました。こちらの地域のスーパーの方はすぐにお答えいただけます。そのせいもあってか、もともと表示してあるものも増えているようですスーパーに対しては、産地表示はしっかりとしてもらいたい。選ぶ権利は消費者にあります。選べるようにしていただきたいです。周りにあるのは小さいスーパーが多いですが、自主検査をして独自基準をもうけてもらう事を期待したいです。

今日の講演を聞いて、お魚の放射能汚染について、具体的にお話を聞けて今後の食材選びの参考になりました。また、放射能汚染だけではなく、海は水産資源の枯渇問題にもさらされているのだなあと、勉強になりました。

大型漁船による、まさに一網打尽の漁は、未来につながりませんね。私たちの代で獲りつくし、食べつくすようなことはしたくないなと思いました。』