太平洋クロマグロ(本マグロ)がピンチ!シリーズ

■ 残り4%!
太平洋クロマグロ漁、赤ちゃんの大量虐殺??
■ 「妊婦さんマグロ」も一網打尽
■ 「養殖」表示に隠された真実
■ ルールを作ろうとしない韓国

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こんにちは。海洋生態系担当の花岡和佳男です。

ニホンウナギが絶滅危惧種に指定されたことが大きな話題となりましたが、寿司の主役、太平洋クロマグロ(本マグロ)も大ピンチ!なんで和食の代表格が次々と危機に直面していくの?

そこでブログシリーズ緊急企画!太平洋クロマグロについて、まずは一緒に問題点を知って、どのように子供たちに残していけるのか、その方法を見つけていきましょう。

第一回目の今日は、太平洋クロマグロがどれだけ獲られているかについてです。

 

残り4%!!!

いきなり驚きの数字ですが、太平洋クロマグロの数は過去最低レベルにまで落ちていて、もう初期資源(漁業が始まる前の状態)のわずか4%しか海に残されていないと報告されています。つまり96%はここ数十年で、すでに獲られ食べられてしまったということ。また、資源量は今後も更に落ち込む可能性が高いと予測されています。

残りわずか4%…もういつ絶滅危惧種に指定されてもおかしくない状態です!

 

 

世界総漁獲量の約80%、日本が漁獲・消費

この太平洋クロマグロ、名前のとおり太平洋をぐるっと回遊します。なので、日本の他にメキシコ、台湾、韓国などでも獲られています。ただそれでも、全体の約80%は日本で漁獲されており、また約80%が日本で消費されています。主要漁業国や消費国としての責任は、やはり大きいものですよね。

日本政府は、未成魚の漁獲量を2002-2004年の半分に削減しようとしています。大切なことですね。ただ、例え漁獲量を2002-2004年の半分に抑えても、魚がいなくてたくさん獲れない今の漁獲量と大差はありません。つまりこれでは、「このまま獲り続けていいよ」と政府がお墨付きを与えることになってしまいます。「漁獲量半減」と言えば一瞬「すごい!」と思ってしまいますが、これでは問題解決にはなりませんね。

 

行政が持続性を最優先した管理をするために

このままではニホンウナギだけでなく太平洋クロマグロも、すぐに絶滅危惧種に指定され、私たちの口に入ることもなくなってしまいます。

私は、水産庁や大手スーパーマーケットとの交渉も担当していますが、行政がきちんと持続性担保を最優先した資源管理をする形を作るためにも、スーパーや回転寿司等が、このマグロを安く大量に売っている現状を改善することが鍵だと感じています。

 

「お客様」「消費者」である私たちにできること

スーパーや回転寿司店などは、このような情報を消費者に提供していません。私たち消費者は、知らないうちに太平洋クロマグロ激減に加担されられているのです。そんなの嫌ですよね。

スーパーは「お客様の声」にとても敏感で、一通の「お客様の声」に10から100の需要があると考え動きます。なので皆さん、ぜひ一緒にスーパーマーケットに「絶滅危惧種や乱獲された魚を売らないでください」「持続性が担保された魚を積極的に売ってください」などの声を届けましょう。その声を国内大手スーパー15社に届けるオンライン署名「おさかな貯金」に、ご参加ください!

 

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