海洋生態系担当の小松原です。今日から始まった、中西部太平洋まぐろ類委員会(WCPFC)に花岡と一緒に参加しています。

 

ところで、みなさんサモアがどこにあるかご存知ですか?フィジーやツバルの近くに位置するポリネシアの島国の一つです(鳥取県ぐらいの大きさらしい)。 日本からは直行便がないため、オークランド(ニュージーランド)経由で来たのですが、成田で悪天候のため、離陸まで機内で3時間待機、さらにオークランドでは飛行機が5時間も遅れて、宿泊先にたどり着いたのは、なんと今朝の3時過ぎ。 ちなみに、サモアは日本より4時間先に進んでいます。

 

 さて、気になる年次会合では、太平洋クロマグロの未成魚の漁獲量半減 (2002-2004 年平均比)が採択される見込み。 そのほか、深刻化しているメバチマグロの資源管理措置は合意に至るか、カツオの目標管理基準値は適正な値に決まるか、加盟国の漁業の透明性は確保されるかなど、注目される争点が多くあります。

最近、絶滅危惧種に指定された太平洋クロマグロは、もとの資源量の4.3% まで減っていますが、実はメバチマグロも16% まで減っているのです。これは何年も話し合われてきたこと ですが、現在に至たるまで、十分な対策はなされていません。

太平洋クロマグロの二の舞とならないためには、いま適切な措置が必要です。資源管理の確実な実施や強化案の導入、そして台湾、韓国、中国などの遠洋漁業国の「持続可能な漁業」へのシフトをどれ程リードすることができるのか、日本政府の新たな動きにも注目が集まります。

また、太平洋クロマグロが絶滅危惧種に指定されたことを受け、今後のさらなる対策について何か議論されるのか、目が離せません。

 

グリーンピースが今回の年次会合で求めることをまとめた資料は、コチラからご覧いただけます。(英語のみ)

 

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