こんにちは。食と農業担当の石原です。

今回は、アルゼンチン出身でグリーンピース・ジャパンにて短期ボランティアをしてくださっているレアンドロ・バルビエリさんからの寄稿をご紹介いたします。

尚、このブログは、バルビエリさんがブラジルの給食についてポルトガル語で調査したものを英語でまとめ、その文章を石原が日本語に訳しています。

 

ブラジルの都市、サンパウロ市で有機給食が実現!

Sao Paulo City

サンパウロ市は、1000万人以上の人口をかかえる南半球最大の都市です。

この街では、毎日200万人分の給食が提供されています。給食によってたくさんの肉・野菜・果物が消費されますが、今まで農業用の化学物質が多く含まれていました・・・。

その大都市が安全な学校給食を提供するため、新しい取り組みを始めました。2015年3月18日、フェルナンド・ハダッド市長は、公立学校の給食の食材に有機農産物を取り入れるための条例に署名したのです。

 

この条例によって、給食で使用されている食材が次第に有機農産物に入れ替わることになりました。

 

Mayor Fernando Haddad

写真右がフェルナンド・ハダッド市長

 

サンパウロ市では2013年から有機食材を給食に取り入れるという政策を打ち出していて、今回の条例によって行政が有機給食をさらに支持することになりました。

2012年の時点では、公立の学校給食で使われていた有機食材は、給食全体の1%でしたが、現在は17%にまで上がりました。法律の施行により、給食による有機食材の消費量は今後さらに増えていくと予想されています。

 

有機給食への転換で、コストはどうなった?

有機食材を取り入れるにあたって気になるのがコスト。

市長は有機食材を取り入れるには、従来の給食費を維持することは難しいと説明しています。そのためサンパウロ市は、市が従来の給食費の30%までを上乗せして負担することを承認しました。

また、有機農業へ移行しようとしている農家の農産物に関しては、15%まで負担することに。行政が負担することにより、保護者が払う給食費は今までと同じ値段に抑えられました。

この新しい条例は、学校給食に有機食材を取り入れるだけなく、地元の有機農業を促進することも期待されています。ブラジル南部に有機食材の大きな需要が生まれるからです。

市が地域の食材を購入することで、小さな家族経営の農家が新しい食の取り組みの発展に貢献することもできます。

 

サンパウロ市の取り組みは、保護者が子供の毎日の学校給食の安全について心配しなくても良い、新しい時代のモデルになるでしょう。

こうした取り組みによって、ブラジルではより環境にやさしい農業が広まっていくかもしれません。

 

【寄稿】レアンドロ・バルビエリ

【出典】http://www.capital.sp.gov.br/portal/noticia/5440#ad-image-0

Organic Farming in Sao Paulo City

以上がサンパウロ市の給食のレポートでした。

行政が市民の食育を支える点で、サンパウロ市はとても理想的なケースだと思います。

 

日本でも有機給食の輪が広がっています!

実は、子どもたちに有機食材を届ける試みは日本でも行われています。

日本のオーガニック給食についてわかりやすくまとめているのが、グリーンピース・ジャパンの「ハッピーランチガイド」です!!

ハッピーランチガイドとは、地元の農家さんと協力しながら、幼稚園に安心安全なオーガニック給食を広げるためのためのアイデア集です。ぜひご覧ください。

ハッピーランチガイドのPDFはこちらからダウンロードできます!

 

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