みなさんこんにちは、食と農業問題担当の関根です。
「子ども・ミツバチ保護法を求める署名」へのご協力ありがとうございます。これまでにお寄せいただいた第一次集約分、10,118筆の署名をこのたび国会議員に提出しました。
今回の提出先は、有機農業に造詣の深い、超党派の有機農業推進議員連盟会長、宮腰光寛衆議院議員です(写真右から二人目)。
受粉で農業の実りをささえてくれるミツバチや、こどもに安全な食を守って欲しいということと、対策として有機農業の将来性をもっと広げてほしいという署名の趣旨を説明し、子どもの安心な給食と有機農家さんたちをつなぐハッピーランチプロジェクトも紹介しました。
今回ごいっしょしてくれたダイオキシン・環境ホルモン国民会議の水野さん(写真右)からも、ネオニコチノイドが子どもの脳に影響があることが欧州で警告されていることなどを説明し、対策をお願いしました。
日本の農業は花粉を運ぶ生物にとってもお世話になっている国(受粉価値の高い国)、といった資料もみていただきながら、会長のお話をうかがいました。
2000年時点の、ヘクタールあたりの価値をUSドル換算で表示したもの(出典:Lautenbach, S.,R. Seppelt, 他(2012) 「Spatial and Temporal Trends of Global Pollination Benefit」PLoS ONE 7(4): e35954 )(詳しくは グリーンピース発行のレポート「消えるハチ」2014をご覧ください)
会長からは「農業・農村の有する多面的機能の維持・発揮を 図るため日本型直接支払の法律を昨年つくり、地域のまとまりをもって有機農業を展開していけるようにしている」、といったお話がありました。
蜜源が減っていることが、みつばちの姿を見る機会が減っている理由の一つということも話題になりましたが、畑での混植や休耕地に花を植えるなど農業エリアの生態系の多様性を大事にする有機農業の役割がますます期待されます。
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署名は、これまでに参議院農林水産委員会山田俊男委員長(面会と提出)、衆議院農林水産委員会 江藤拓委員長(郵送)にも提出しています。
今後も、より多くの議員の方にミツバチと子どもをめぐる食の環境について知ってもらうため、学習会などを開催していく予定です。
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農業の大切なパートナーであるミツバチや人の健康をまもるためにミツバチに有害な殺虫剤の規制と、根本的な対策として生態系農業へのシフトを、一緒に目指しませんか?
ミツバチや子どもに有害性の強い農薬の禁止と、生態系農業の推進のため、下のリンクをクリックして“子ども・ミツバチ保護法を求める署名”にぜひ参加してください。
>ここをクリック、20秒でできます。
>署名用紙で広めていただける場合はこちらをクリックしてください
署名の要請項目は次の二つ:
● 私たちの食べ物や子どもの健康、ミツバチなどの花粉媒介生物を、農薬の影響から守る法律を作ってください。
● 有機農業や自然農法など、生態系に調和した農業の価値を評価し、支援を強化してください。
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ぜひご寄付でも、この活動を応援してください。