こんにちは。海洋生態系担当の小松原です。
虹の戦士号とクルー達との沖縄での活動の様子をお届けします。

虹の戦士号の派遣のため、沖縄に来て2週間。調査のためにお邪魔した、たくさんの生き物たちのお家である辺野古・大浦湾や、その海とともに生きる人たちとのたくさんの出会いがありました。

11月3日、「虹の戦士号」の招致にご尽力下さった皆さまをお招きし、船上でのレセプションパーティを開催。
それに先駆けておこなった記者会見では船長のマイク、事務局長の佐藤と一緒に、辺野古への新基地移設反対の意と、海洋保護区として残すことを訴えました。

 

クルーたちは、辺野古に訪れる前から、ニュースをチェックしていました。

彼らは、身を挺して監視を続ける人々に勇気をもらったり、若くて屈強な警察や機動隊が、彼らのおじいさんおばあさんにあたるであろう年齢の人々を無表情に排除していく映像を見て、どんなことがあっても、お年寄りへの敬意を払わなければいけない。
これは人として異常なことだと心を痛めていました。

辺野古・大浦湾への船の航行が却下されたため、陸路を使ってでも、闘う人々に会い、敬意を表したいとゲート前テントを訪問。

19年間にわたり辺野古基地移設に反対し、平和で美しい海を守ってきた人々に、世界の連帯を示し、応援するための歌を贈りました。

>沖縄の人々へ応援の声を届けよう

「さらば恋人よ(Bella Ciao)」
第二次世界大戦中、ナチスドイツの占領に負けず闘ったパルチザンの人々の間で歌い継がれたのだそう。
哀愁漂うトランペットの演奏から始まり、合唱。
平和を望む人々がつながる瞬間を私は目にしました。

ニュースでも新聞でもなく、はじめて自分たちの目で見た埋め立て予定地。
埋め立て区域をあらわす赤いフロートで区切られた海を見て、また、抗議活動をするおじいやおばあたちと話しをして、やりたい放題の政府のやり方に怒り心頭な様子のクルーたち。

彼らは、この状況を母国語で伝えています。イタリアでは大きく新聞で報道されるなど、少しづつ、だけど着実に世界に広まっています!

 

私たちにできることは何?

圧倒的な沖縄の声を聞かず、「建設ありき」で強行される現状を止められるのは、国際的な世論です。
世界55カ国以上で活動する国際環境団体としての強みを生かして、この異様な状況を伝えたい。

 

大浦湾の瀬嵩のビーチで出会った子どもたち。美しい海を背に笑顔で「辺野古・大浦湾を海洋保護区に」のメッセージを掲げる彼ら。
彼らにとって、フロートが浮いている海や、爆音で飛び交う軍用機、新基地反対の抗議活動を強いられる生活を当たり前のものにしてはならない。

私たちが残すべきは、破壊された海でも基地でもない。たくさんの生き物が棲まう豊かな「命の海」です。
もし、もしも、基地移設に関わる人がこのブログを見ていたら、「本当に大切なものは何か」一度立ち止まって考えてみてくれませんか?

大浦湾への航行を却下された虹の戦士号。
少しでも近くへとの思いから、当初の滞在予定を延ばし、ようやく許可が下りた名護湾沖に停泊しました。
11月11日には、稲嶺 名護市長をはじめ多くの現地の方々に乗船していただいて、世界164の国と地域から集まった合計71,695人からの応援の声を届けました。

【稲嶺 名護市長から、グリーンピースへのメッセージ】

 

いま、辺野古・大浦湾を守るために必要なのは、日本中からの応援の声!
どうか一人でも多くの人に、参加を呼びかけて下さい!

▼下の画像をクリックすると署名ページへ移動します

 

「環境破壊を止めたい」という市民の皆さまの願いをかたちにし、
辺野古・大浦湾の問題を国内外に広く発信するために。
ぜひ、グリーンピースにご支援をお願いします。