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海洋生態系担当の小松原です。こんにちは。

とーっても嬉しいお知らせがあります!!

世界中の70万人もの人たちと一緒に2年間にわたって訴え続けた結果、ついに今日、世界最大のツナ缶企業がその行いを改めることを宣言してくれました。

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世界最大のツナ缶企業「タイ・ユニオン」は、ジョン・ウェスト、チキン・オブ・ザ・シー、プティ・ナヴィール、マーレブル、シーレクト、などの海外で有名なブランド(日本でいうシーチキンのような存在)を展開しています。

タイ・ユニオンは、海で働く労働者を助け、破壊的な漁法を減らし、よりサステナブルな漁業を増やすよう、今のビジネスの在り方を変えることを発表しました。これは、同社にとって非常に大きな変化であり、このことは漁業界全体への「海と水産業界の労働者たちにより良いことをすべき」という信号でもあります。

どうやって変化が起きたの?

タイ・ユニオンは世界最大のツナ缶メーカー。実に、世界で販売されているツナ缶の5つに1つはタイ・ユニオン製です。マグロ産業をサステナブルに変えることを目指したグリーンピースのグローバル・キャンペーンでは、ツナ缶ランキングではタイ・ユニオンのブランドは何年にもわたる対象企業で、同社がサプライヤーとなっているフードサービスやスーパーマーケットなども評価してきました。

およそ2年間、私たちはタイ・ユニオンに対し、利益の名の下に蔓延する労働搾取や絶望的な労働行為などのマグロ産業の闇を明るみにすることを求めてきました。

私たちに賛同してくれた団体や組合などの仲間たち、そして市民やグリーンピースのサポーターたちと一緒に、海や水産業界の労働者たち、そして海を拠り所としているコミュニティにとっても明るい未来に向かうよう、タイ・ユニオンを後押ししてきました。

公海ではグリーンピースの船による調査をし、スーパーマーケットへ働きかけ、水産業界の企業が一同に集まる会議の場へ赴き、そしてタイ・ユニオンの本社へと、活動の場は次第に広がりました。

そして、私たちの活動に加わってくださった労働組合や人権団体を含む何千人もの人たちと一緒に、タイ・ユニオンに対し、より良い商品を販売することや労働者と海を助けるためのポリシー、つまり洋上転載のような違法行為や人権侵害を助長するような行為への対策を掲げることを求めました。

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写真:タイ・ユニオンの本社へ、集まった署名を提出

タイ・ユニオンはどう変わったの?

ますます高まる市民のパワーによって、タイ・ユニオンは、そのグローバル・ビジネス全体において、これから以下の変化を起こすべく、速やかに行動に移すことになります。

1.  2020年までにFADs (人工集魚装置)の使用を平均50%まで減らし、FADs フリーと証明できる魚の供給を2倍に増やす。

FADsとは、海に漂う物体のことで、そこに小さな生態系を作り出すことでサメやカメや子どものマグロを含む多くの海洋生物を捕獲したり、命を奪ったりします。

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2.  2020年までにかなりの量のマグロをはえ縄ではなくベスト・プラクティスである一本釣りもしくは曳縄釣りに移行し、混獲を減らすための厳しい要件を導入する。はえ縄漁船は海鳥やカメやサメなどの本来は漁の対象ではない種が漁獲され、命を奪うことで知られています。

3.  サプライヤーが厳しい条件を満たすまで、現行の世界中のサプライチェーン全体における洋上転載の一時禁止を続行する。海の上で積み荷を船から船へ移し替える、洋上転載という行為は、漁船が数ヶ月もしくは数年にわたって漁を続けられるようにし、そのことが違法な活動を引き起こしています。

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写真:海の上で、積み荷を移し替える船。(=洋上転載)

4.  洋上転載を行うはえ縄漁船には必ず独立したオブザーバーが乗船し、強制労働の可能性について検査・報告する。また、タイ・ユニオンが調達する全てのはえ縄漁船において、オブザーバーもしくは電子機器による監視をすることを確かにする。漁船を悩ませる多くの強制労働は報告義務のある管理当局の目の届かない場所で起きています。

5.  海で働く労働者が人間らしく公平に扱われることを確かなものにするため、サプライチェーンにおける全ての漁船に対し、包括的な行動規範を策定し2018年1月より導入する。

来年には独立した第三機関による監査を行い、その進捗を調べます。それまで、私たちは市民の目でタイ・ユニオンを見守りつつ、良い結果を待ちましょう。

 

簡単にできる4つのポイント

1)お気に入りのブランドやスーパーマーケットに、責任のある方法でとられたマグロをもっと扱ってほしいとお願いしてみる

2)グリーンピースのツナ缶ランキングで評価の悪い商品は買わない

3)マグロを食べる量を減らして、マグロの個体数の回復の手助けをしてみる

4)疑わしい時は、思いきってヴィーガン・ツナを選んでみる

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一人ひとりの行動が変われば、それは問題解決にむけた大きな力になります。

自分の暮らしと海は、何かしらの形でつながっています。環境への影響を意識して、海のことを心がけた暮らしをしていきたいですね。

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海をまもりたい!

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お願い:マグロのバイヤーのみなさんへ

タイ・ユニオン1社だけでは変化を起こせません。これら約束の実現に向けて協力する必要があるのは、魚をとる漁船だけではなく、すべてのマグロのバイヤーと販売者が、今のやり方は容認されるものではないことを認識する必要があるのです。よりサステナブルで社会的責任を果たした漁業、特に小規模漁業をサポートすることは、適切なマグロの調達にとって不可欠な要素です。取引先が悪しきものと良いもののいずれかを選択せねばならない状況ではなく、海が直面している乱獲の危機を解決すべく、すべてのマグロが責任を持ってとられたものでなくてはなりません。

タイ・ユニオンの誓約は、水産業界の改革の終わりではありません。これは、海洋生態系と人びとの命に大きな打撃を与えている、抑制不能な企業を変えようとするムーブメントの始まりです。