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こんにちは、海洋生態系担当の岡田です。

突然ですが、皆さんはツナ缶(ツナおにぎりやツナサンドイッチ)、お好きですか?嫌いっていう人を私は、見たことも聞いたこともないのですが・・・

私は海外のチリの入ったオリーブオイル漬けのツナ缶をツナマヨにして食べるのがお気に入りでした。

大好きだからこそ、ずーっと食べたいっ

でも、ふと心に湧いた疑問。日本でも海外でもみんなが大好きなツナ缶。みんながいっぱい食べたら、ツナ缶の原材料ってなくならないの??


ツナ缶の主な原材料は、マグロとカツオです。天然の魚だって、無限ではありません。マグロだって赤ちゃんを産み、その子たちが大きくなりまた赤ちゃんを産む。そのスピードより早く私たちがとりすぎれば(食べすぎれば)、海の恵みはいずれなくなってしまいます。では、どうすれば良いのでしょうか?

 [写真 キハダマグロの幼魚]

自然のスピードにあわせた負荷の少ない方法でとる

ツナ缶の原材料のマグロ・カツオ漁は、大きな網で魚の群れを囲い込むようにとる、巻き網漁が一般的です。巻き網漁ではしばしば、FADsと呼ばれる装置を使います。このFADsが問題です。FADsは海に浮かべる物体で、流木などに集まる魚の習性を利用し、マグロを引き寄せます。

グリーンピース 巻き網漁 ツナ缶
[写真:巻き網漁を海の中から見た様子]

「巻き網プラスFADs」は、魚のとりすぎに繋がります。とりすぎるだけでなく、まだ小さすぎて市場価値の全くないカツオやマグロの赤ちゃんまで、一緒に網にかかってしまうのです[1]。 

それだけではありません。ウミガメやサメと言ったマグロ以外の海の生き物まで、FADsに引き寄せられて犠牲になっているのです[2]。

 [写真:FADsにおびき寄せられたウミガメ]

FADsの使用をやめるだけでも、とりすぎを防ぎ、マグロの赤ちゃんも一緒にとったり、犠牲になるウミガメやサメなどの生き物を減らすことができます。

よりサステナブルな漁法である一本釣りでマグロをとることにより、混獲もとりすぎも減らすことができます。

グリーンピース サステナブルシーフード 一本釣り ツナ缶
[写真:インドネシアのカツオ一本釣り]

安いツナ缶の影で、労働者が犠牲に?

マグロ漁では、遠洋でとったマグロを洋上で大きな運搬船に移し替える行為を何度も行うので、漁獲ごとに各漁船が港に戻る必要がありません。燃料も時間も節約できるし効率的、と思う人もいるかもしれません。

ですが、港に帰らないということは、実は船の上で働く乗組員にとって、漁船は監視の目から遠く離れた孤立した労働場所となるのです。何カ月、ときには何年も。こう言ったケースが、タイの遠洋マグロ漁船に実際にあることが、グリーンピース東南アジアの調査で判明しました。

 [写真:積み荷を船から船へと移し替える]

このような労働環境下では、乗組員に長時間労働を強いたり、体罰をあたえたりといった問題行為が起こりやすくなり、体罰や栄養不足で亡くなった労働者もいるのです[3]。 

監視の目が行き届かないので、禁止されてる魚を獲ったり、禁止されている海域で漁をしたり、と言った違法な行為も起こってしまいます[3]。

 

こんな風にして獲られた原材料で作ったツナ缶、食べたいですか?

じゃあ、海にも人にもやさしいサステナブルはどこで買えるの?
グリーンピースは、ツナ缶メーカー・スーパー・コンビニ20社に聞いてみました。残念ながら、今回調査した中では、しっかりとした基準をもって調達・製造されたサステナブル&エシカルなツナ缶は見つかりませんでした。

でも、あきらめないで。みんなで声をあげれば、サステナブルなツナ缶が買える日が必ず来ます。

先日もお知らせしましたが、世界最大手のツナ缶メーカー「タイ・ユニオン」が、もっとサステナブルでエシカルな調達ができるように速やかに改善計画を実施することを約束しました。

世界中の消費者の声が、大企業を動かしたのです。小売業でも、ドイツのディスカウント・スーパーマーケットの「リドル・イタリー」が、ツナ缶を含め販売する鮮魚をよりサステナブルなものにするよう、洋上でとったシーフードを移し替えている漁船からは、調達しないことを決めました[4]。

 [写真:タイ・ユニオンに世界から集まった約70万の署名を提出] 

いま、世界中で「もっとサステナブルなシーフードを!!」という動きが広まっています。日本でも、一人でも多くの消費者が声をあげ、海にも人にもやさしいサステナブルなツナ缶を製造・販売してもらえるよう、あなたの思いを企業に伝えていきましょう。

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タイ・ユニオンの約束について詳しくはこちら

ツナ缶調査について詳しくはこちら 

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参考資料

[1]http://www.greenpeace.org/japan/ja/news/blog/staff/1/blog/46561/

[2]FAO (2013) Bycatch and non-tuna catch in the tropical tuna purse seine fisheries of the world.

[3]http://www.greenpeace.org/japan/ja/news/press/2017/pr20170511/

[4]http://www.greenpeace.org/usa/news/lidl-italy-takes-significant-steps-on-providing-responsibly-caught-canned-tuna-ending-transshipment-at-sea/