2014/11/12 グリーンピース、地方議会から「集団的自衛権にNO!」 ――東京都議会に、集団的自衛権行使容認の閣議決定見直しを国に求める 陳情書への直筆賛同署名簿792筆を提出

プレスリリース - 2014-11-12
国際環境NGOグリーンピース・ジャパン(東京都新宿区)は、本日11月12日、東京都議会に、「集団的自衛権の行使を容認する閣議決定の見直し」に賛同する792筆の直筆署名簿を提出しました。グリーンピースは都議会に対し、集団的自衛権行使容認の閣議決定を国に見直すよう求める陳情書(注)を10月1日に提出しています。グリーンピースは、安倍内閣が憲法解釈を変更し、7月1日の同閣議決定が民主的な手続きを踏んでいないことを批判し、都議会をはじめとする地方議会から国に見直しを求めるよう、市民とともに活動しています。

グリーンピースは、事務所の所在地である東京都の吉野利明都議会議長宛てに同陳情書を10月1日に提出し、集団的自衛権行使容認に関する閣議決定の見直しと、国会での議論及び国民的議論の場を持つことを国に求める同意見書が都議会で採択されるよう求めています。意見書では2020年開催予定の東京オリンピック・パラリンピックにも言及し、平和の祭典の開催都市にふさわしく恒久平和実現の立場を表明することも要請しています。また、10月10日から11月8日まで同陳情書への賛同をインターネットやTwitter及びFacebookなどのソーシャルメディアで一般市民に広く呼び掛け、その結果、東京都の規定で直筆による賛同が必須にもかかわらず1カ月で792筆の賛同署名が集まり、郵便や手渡しでグリーンピースに寄せられました。内訳は、都民からの賛同が317筆と最も多く、次いで神奈川県(80筆)、埼玉県(72筆)、千葉県(30筆)などの首都圏、また北海道や大阪府、京都府、愛知県、福岡県などの大都市圏からも届きました。また、音楽評論・作詞家の湯川れい子さんからも賛同のコメントが寄せられました。

グリーンピース・ウェブサイトの「地方議会から『集団的自衛権にNO』を」ページでは、現政権の憲法解釈変更と同閣議決定の非民主的なプロセスを批判すると同時に、市民に居住自治体議会に同内容での陳情を提案し、実際に陳情書を提出した人々の声や提出先、提出日、これから提出する人へのメッセージも掲載しています。現時点で、静岡県磐田市、広島県安芸太田町、東京都町田市等の議会への提出報告が寄せられています。東京都への陳情書は、12月開催予定の平成26年第4回定例会の議題に上がるよう、都議会総務委員会で11月25日頃に話し合われる見通しです。グリーンピースは総務委員会の傍聴などを通して都議会議員の発言をウォッチし、市民の声が政治に反映されるよう活動していきます。

注)東京都議会に提出した「集団的自衛権の行使を容認する閣議決定の見直し」を求める陳情書

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国際環境NGOグリーンピース

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