2018/07/03 グリーンピース声明:世界の潮流や国内世論と逆行するエネルギー基本計画ーー機会を逸する政府の方向づけは遺憾

プレスリリース - 2018-07-03
国際環境NGOグリーンピース・ジャパン(東京都新宿区、以下グリーンピース)は、政府が本日7月3日、中長期的なエネルギー政策の方向性を示す「第5次エネルギー基本計画」を閣議決定したことを受け、以下の声明を発表しました。

グリーンピース・ジャパン エネルギープロジェクトリーダー高田久代
「素案に対して、多くのパブリックコメントが提出され、民主的なプロセスを求める多くの声が寄せられたにもかかわらず、今回も民意が反映されないエネルギー基本計画が決定されたことに憤りを覚えます。

東京電力福島原発事故発生から月日を経てもなお、国民の 7 割が脱原発を求めている中(注) 、本計画は、低過ぎる自然エネルギー目標、高過ぎる石炭比率、そして非現実的で民意を反映していない原発比率を、2030年のあるべき電源構成に据えており、世界の潮流や国内世論と逆行しています。

地球環境が、これまでにない気候変動リスクに直面しているいま、原子力や石炭火力発電 が日本にとって安全で持続可能なエネルギーの未来をもたらさないことは明らかです。日本が方向性を変え、世界的な潮流に追いつく機会をみすみす逸するよう方向づける本計画の決定が残念でなりません。一方で、このような政府方針が決定されたとしても、日本がこの先、世界各地で起こっている自然エネルギー革命の影響を避けることはできないでしょう」


注) 2017 年 10 月、共同通信世論調査 https://www.47news.jp/673397.html

参考)「グリーンピース・ジャパン ブリーフィング・ペーパー第5次エネルギー基本計画(案)についての評価と提言」

 

 

トピックス