プレスリリース - 2009-01-21
バラク・オバマ第44代米国大統領就任について――グリーンピースUSA 副事務局長マイク・クラーク
2009年1月21日
私達は、国際舞台で真のリーダーシップを発揮出来る指導者を求めてきました。本日の歴史的な大統領就任式は、大きな可能性への扉を開くものであり、この瞬間をオバマ氏は心に深く刻まれることでしょう。
オバマ政権は過去の失敗ではなく、現在と未来への取り組みが評価の対象となるでしょう。アメリカは、持続可能で平和な未来をつくるため諸外国と手を結ぶのでしょうか?その未来はクリーン・エネルギーに支えられ、環境分野で多くの雇用機会が作り出され、持続可能で豊かな新時代となるのでしょうか?
地球の気候変動の運命は、この政権中に決定されていくことでしょう。地球温暖化の最悪の事態を防ぐ時間的猶予はまだあります。技術もあります。これまでになかったものは、政治的意思です。
オバマ大統領は、科学を環境政策の基盤とすると公約しています。国際舞台においてアメリカの信頼を回復させることは、この公約の実行を意味します。現代の科学的コンセンサスでは、 2020年までに地球温暖化による二酸化炭素の排出を25〜40パーセント削減しなければ、 最悪の結果を招くことになると言われています。温室効果ガスを排除する為には、石炭、石油などの化石燃料の使用や森林伐採を止め、クリーン・エネルギーへ移行することが、今、必要です。
グリーンピースは、地球温暖化の壊滅的な影響を避けるために、今必要な環境対策をとると公約したオバマ氏を支持します。
また、大統領が海洋保護や健康と環境に脅威を及ぼす有害物質の削減、核技術拡散の禁止に指導力を発揮することを期待します。