グリーンピースは、世界的な規模で起こる環境問題に取り組む国際環境NGOです。
その始まりは1971年、アメリカによるアラスカ沖での核実験を止めるため、12人のカナダ人が実験海域に向けて船を出したことがきっかけとなりました。
その後その活動が世界中に広がって各国に支部が設立され、日本には1989年にグリーンピース・ジャパンが設立されました。
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グリーンピースは、政府や企業からの資金援助をうけず、市民のための独立した組織としてグリーン(持続可能)でピース(平和)な社会を実現するために活動している環境保護団体です。
現在、おもに気候変動(地球温暖化)、エネルギー問題、遺伝子組み換え問題、海洋生態系保護の活動を行っています。
グリーンピースの最大の特徴は、一般の方々がなかなか立ち入ることの出来ない環境破壊の現場へ出かけ、
"目撃者として立ち会う"
"目撃した環境破壊を、映像や写真などで世界に発信する"
""研究や調査など科学的調査活動に基づいた代替案をつくり、政府や企業に提案する"
"非暴力直接行動や署名活動で、市民の声を社会に届け、世論を喚起する"
ことを行っています。
なお、グリーンピースは国連から、国際会議で正式な参加者として活動できる「総合協議資格」を与えられています。
国連の「総合協議資格」とは
国連経済社会理事会(経社理)との協議資格で、国連との間で相互利益的な作業関係を構築できるものです。
協議資格には総合/特殊/ロスターの3種類があり、この資格を保有するNGOは、 各国政府および国連事務局にとっての技術専門家、アドバイザーおよびコンサルタントの役割を務めることで、 国連の作業プログラムと目標への貢献を行うことができます。
さらに総合協議資格を有する機関は、経社理の新たな検討事項を提案することもでき、 国連、特別総会およびその他の政府間機関が招集する国際会議へも招待されます。
例として、グリーンピース以外に「総合協議資格」を持つNGOには下記のような団体があります。
- セーブ・ザ・チルドレン
- 国境なき医師団
- オックスファム
- CIVICUS
- ワールド・ビジョン
- WWF