アマゾンの森
© Rodrigo Baléia / Greenpeace
アマゾンの森には、6万種の植物、1,000種の鳥類、300種以上の哺乳類が暮らし、未だ確認されていない生きものが2万種も存在すると考えられています。
しかし、この9カ国にひろがる広大な森は、あと50年ですべて消えるだろうと予測されています。
原因は違法伐採、そして持続可能性を無視した大規模な農地や放牧地への転換です。
80%が違法伐採
ブラジルのアマゾンでおこなわれる伐採は、その60~80%が違法に切られたものだといわれています。
しかも、驚くべきことに一般的な工場では70%もの木材が廃棄されています
アマゾンの森がチキンナゲットに?!
© Jiri Rezac / Greenpeace
近年、アマゾンの森は大規模な農地に姿を変え、大豆の栽培が盛んに行われています。
2006年、グリーンピースは大豆畑と畜産業がアマゾンの森林破壊に大きく加担していることを明らかにしました。
世界的な大手商社であるカーギル社が畜産の飼料として世界中に販売していた大豆が、実はアマゾンの森を切り開かれて作られたものだったのです。
そして、カーギル社の大豆を追うと、辿り着いたのはマクドナルドのチキンナゲット。
グリーンピースは両社にアマゾン由来の大豆を使わないように呼びかけ、それに応じたカーギル社は他の大豆業者と一緒に「新しく切り開かれた森で作られる大豆は買いません!」とモラトリアム(一時停止)宣言をしました。
気候変動も後押しする森林破壊
800億〜1200億トンもの炭素を蓄積するアマゾンですが、止まらない違法伐採と急激に拡大する大豆畑などの農地、放牧地への転換によって大量の炭素が大気中に放出され、ブラジルは温室効果ガス排出量の第4位にまで上昇してしまいました。
最大の環境問題といわれる地球温暖化を避けるためにも、アマゾン保護は必要不可欠です。