グリーンピース 福井アクション・センター
グリーンピースは、2012年2月24日より4月末まで、大飯原発3・4号機の再稼働を止めるために、福井市内に活動拠点として「グリーンピース 福井アクション・センター」を設置しました。
活動中は、大飯原子力発電所の再稼働をめぐる動きとその問題点を福井から全国に発信しました。
また、6月末まで再稼働への動きに合わせ現地を訪問し、引き続き福井に注目を引き付ける活動を行いました。
2012年5月24日 大飯原発で大事故が起きたらどうなるの?シミュレーションを入手しました。
大飯原発に近い滋賀県は、昨年(2011年)11月に独自に、大飯原発での大事故を想定した独自の放射能拡散シミュレーションを実施しました。
その結果は、近隣の府県には提供されていましたが、大阪府を除き、公開されていませんでした。
グリーンピースでは4月10日に、滋賀県が独自に実施し、近隣府県に提供したシミュレーション結果の情報開示請求をし、5月24日、京都府から京都府にかかるエリアの情報を入手しました。
しかし、福井県から提供された回答は黒塗りにされており、情報は開示されませんでした。
再稼働の判断の前に、福井県民は大飯原発で大事故が起きた時にどうなるか知る必要があります!
京都府のデータ詳細は、事務局長ブログをご覧ください。 >>
2012年4月14日大飯原発再稼働の協力要請を求め枝野経産大臣が福井入り
グリーンピースは、県民の皆さんと共に、巨大バナーを掲げて抗議を行いました。
詳しくはブログをご覧ください >>
2012年4月6日、政府は原発の新しい「安全基準」を発表しました
この基準は、たった2日でまとめられた即席のものであり、福井県知事が繰り返し要求している「福島第一原発事故の知見を生かした基準」ではありません。
さらに事故の影響を受ける恐れのある住民は、どこにどのように逃げるのかもわからない状態です。
しかし、政府は福井県の大飯原発の再稼働をまもなく了承し、枝野大臣が福井県に「再稼働しても安全だからよろしく」と説明に来る見込みです。
グリーンピースでは、枝野大臣に「ちょっとまって、再稼働!」を訴えるプラカードを用意しました。
ダウンロードして、福井県や国会周辺、オンライン上で「ちょっとまって、再稼働!」をいっしょに伝えませんか。
2012年3月29日、30日 大飯原発周辺で紙風船を使った放射性物質の拡散予測調査を実施
2012年2月24日~3月16日にグリーンピースが行った「福井Love風船プロジェクト」を通じて全国から届いた福井県を応援するメッセージ、1649件に合わせて1500個の紙風船を3月29日と30日に福井県おおい町にある大飯原子力発電所周辺から飛ばし、原発事故時の放射性物質の拡散範囲を調べました。(環境に配慮した紙製風船を使用)
風船は、大飯原発から約100Km離れた愛知県津島市、220Km離れた静岡県磐田市、遠くは350㎞離れた埼玉県川越市などで発見されました。
詳しくは、地図でご覧いただけます。
クリックすると拡大地図がご覧になれます >>
赤:3月29日に飛ばした風船(福井県小浜市の天候:晴れ 地上10メートルの風速:1.8~6.0m)
緑:3月30日に飛ばした風船(福井県小浜市の天候:晴れ 地上10メートルの風速:4.7~8.8m)
詳細資料ダウンロード(PDF) >>
グリーンピースの見解
© Jeremy Sutton-Hibbert / Greenpeace
放射性物質と紙風船とが同じ軌跡をたどるというわけではありませんが、確実なのは、事故の規模や気象条件によって広域に拡散し得るということです。
まず国は、再稼働の前提とする『地元』の対象範囲を、リスクを負う可能性のある全地域住民とする必要があります。
またそのリスクを可視化し住民に情報共有するために、福井県は福島第一原発事故と同規模のSPEEDIシミュレーションの実施を経済産業省に求めるべきで、文部科学省は福井県及び近隣府県の要請に速やかに応え、その結果を公表する必要があります。
みなさまから「福井Love風船プロジェクト」にお寄せいただいた1,649通のメッセージは、結果発表会見に先立ち、西川福井県知事あてに秘書課に手渡しました。
ご参加いただいたみなさま、誠にありがとうございました。
2012年4月5日(木)
「記者会見:紙風船を使った放射性物質の拡散予測調査」(福井アクションセンターにて)
資料ダウンロード(PDF) >>
「再稼働ストップウォッチ」プロジェクト
© Masaya Noda/Greenpeace
原発再稼働の条件として、「地元合意」があることが前提とされています。
その「地元合意」が「結論ありき」で形成されないよう監視するためのプロジェクトが「再稼働ストップウォッチ」です。
福井県議会2月定例会の会期中(2012年2月24日~3月16日)、スタッフやボランティアがストップウォッチとメモを持って本会議や委員会を傍聴し、原発について話された時間を測りながら内容を記録しました。
再稼働ストップウォッチ評価報告
第373回福井県議会 総合評価:38点/100点
内容について:16点/50点満点
今回の福井県議会で原発について話された時間は、合計15時間38分(議会全体は54時間43分)と、議会全体の29%が原発について話されました。
県議会では大飯原発の再稼働について深い議論がされたとは言えず、住民に対する説明会や意見を聞く場も開かれておらず、福井県民の理解を得たと言うには程遠い状態です。
公開性について: 22点/50点満点
本会議などは定員116人の本会議室で行われ、希望者が全員傍聴できましたが、委員会では傍聴席が8席程度と非常に限られており希望者が傍聴できないこともありました。
原子力発電・防災対策特別委員会など多くの委員会ではインターネット中継がなく、議事録公開にも数か月かかります。
このような再稼働に関する重要な会議に、広く住民が参加でき、意見を述べられる場が求められています。
最後まで、多くの傍聴者をスムーズに議会へ誘導してくださった福井県議会の皆さまに、感謝します。
日ごとの評価 |
日にち |
原発について話された時間 |
総合評価 |
3月16日(金) |
6分(105分中) |
50点 評価について詳しくはこちら >>
評価内容詳細
福井県議会 <総合評価:50点/100点> (内容50点満点+公開性50点満点でそれぞれを評価した合計)
内容について:10点/50点満点
注目されている原発の再稼働問題にも関わらず、踏み込んだ議論はまったくありませんでした。 各委員回の委員長から報告でも、原発についての議論の内容がきちんと反映されていませんでした。
公開性について: 40点/50点満点
定員116人の本会議室で行われ、希望者が全員傍聴でき、インターネット中継も行っていました。 ただ、子ども連れの方が傍聴できなかったことや、傍聴者が電子機器の使用を認められなかったことが、改善されていませんでした。
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3月14日(水) |
63分(260分中) |
45点 評価について詳しくはこちら >>
評価内容詳細
福井県議会 <総合評価:45点/100点> (内容50点満点+公開性50点満点でそれぞれを評価した合計)
内容について:20点/50点満点
本日は予算特別委員会が開催され、松井拓夫議員、細川かをり議員、田村康夫議員、山本正雄議員、そして笹岡一彦議員が発言し、松井議員、細川議員、山本議員と、笹岡議員が原発・エネルギー関連の質問を行いました。
山本議員は、20年以上続くであろう廃炉事業や、停止中の原発で発生する雇用がどの程度あるのかを県に質問しましたが、県の担当者は「すそ野が広くて調査しきれていない」「数字で把握していない」などと答弁。
笹岡議員は、再稼働を判断するだけの情報が国から十分に出てきてないことに触れ、ストレステストの二次評価の結果を再稼働の判断材料とするのかを県に質問しましたが、西川知事は二次評価の詳細がまだ明らかにされていないと濁しました。 また規制庁の発足延期が再稼働議論にどのように反映するのかの質問にたいし、知事は「規制庁が発足するまでは保安院や安全委員会がこれまで通りの体制で進めていくと理解している」と回答しました。
西川知事は安全確保が最重要と締めくくりましたが、相変わらず国の意向に沿うばかりで、主体性に欠ける答弁が目立ちました。
公開性について: 25点/50点満点
傍聴席は委員会室の隅に小さく設けられているのみで、傍聴定員はわずか8名。 傍聴多数のため抽選となり、傍聴できない人がいました。 インターネット中継はありましたが、テレビ放映はありませんでした。
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3月13日(火) |
135分(324分中) |
60点 評価について詳しくはこちら >>
評価内容詳細
福井県議会 <総合評価:60点/100点> (内容50点満点+公開性50点満点でそれぞれを評価した合計)
内容について:30点/50点満点
本日は予算特別委員会が開催され、山本文雄議員、西本正俊議員、佐藤正雄議員、田中宏典議員、鈴木宏紀議員、野田富久議員、そして関孝治議員が発言し、ほぼ全議員が原発関連の質問を行いました。
野田富久議員からは、大飯原発周辺にある複数の活断層が連動して地震を起こす可能性があるとされる問題に関連して、経済産業省の原子力安全・保安院が3月28日に開く意見聴取会で、連動を考慮して耐震安全性を評価するよう求める最終判断が示されることを引き合いにだし、この聴取会が開催される28日まで、再稼働の判断は出せないのではないかとの質問がありましたが、県の担当者は、「保安院は地震津波に関する意見調査会で審議をしている最中であり、県はこれを注視している」と回答。 3月末までに国から県に対して再稼働に関する動きがあるかとの質問にも、「3月末までというのは答えづらい。 県は国に安全性に関して要請をしており、国はいま検討中だと把握している」と答弁するにとどめました。
その他の議員からも原子力政策についての質問が相次いぎましたが、西川知事は、「国が暫定的な安全基準を示すことが大前提」と繰り返すばかりでした。
30キロ圏内の住民に対してのヨウ素剤の配布について、県の担当者は「必要数を購入し配布の準備は進めるが、使用判断基準や小児用開発は国が主導しなくてはいけない。 県は国の動きをを待っている」と回答。 また、万が一事故が起きた際の県をまたいでの広域避難についても、「県ではなく国が主導すべきことだが、国からまだ何も出てきていない」と説明するなど、まだ安全性に関して県が国に要請している事項に国が応え、県が再稼働について判断できる状況からは程遠いことが浮き彫りになりました。
公開性について: 30点/50点満点
傍聴席は委員会室の隅に小さく設けられているのみで、傍聴定員はわずか8名という少なさ。 傍聴多数のため抽選となり、傍聴できない人がいました。 しかし、インターネット中継、テレビ放映がありました。
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3月12日(月) |
195分(195分中) |
35点 評価について詳しくはこちら >>
評価内容詳細
福井県議会 <総合評価:35点/100点> (内容50点満点+公開性50点満点でそれぞれを評価した合計)
内容について:30点/50点満点
本日は 原子力発電・防災対策特別委員会が開催され、約195分中すべてが原発についての審議でした。 福井県の安全環境部長から、「原発の再稼働については、国が統一性のない対応を改め、原発の意義と再稼働の必要性について、責任ある見解を国民の前に明らかにし、理解を得る努力をすることが先決」「国が福島原発事故の知見を反映した暫定的な安全基準を示し、これをもとに個々のプラントの安全性を厳格に確認することが大前提」「日本海側の地震・津波の調査について今後の方針を明確にする必要がある」と発言。 それに対し県議からは、地元経済のために早期再稼働を求める意見や、再稼働は安全基準がでてからとする意見が出されました。 原発と再稼働が議論の中心でしたが、県議会で唯一原発のことを専門に話し合う委員会としては、具体的な経済への影響や住民の安全確保などについて、もっと踏み込んだ議論がなされるべきと思います。
公開性について: 5点/50点満点
傍聴席は委員会室の隅に小さく設けられているのみで、傍聴定員はわずか8名という少なさ。 傍聴多数のため抽選となり、傍聴できない人が多くいました。 インターネット中継はありませんでした。
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3月9日(金) |
0分(110分中) |
10点 評価について詳しくはこちら >>
評価内容詳細
福井県議会 <総合評価:10点/100点> (内容50点満点+公開性50点満点でそれぞれを評価した合計)
内容について:0点/50点満点
本日は 新幹線・地域鉄道調査特別委員会 が開催されました。 新幹線、街づくり、渋滞緩和対策関係 などが議論され、原発再稼働に関する議論は終日全くありませんでした。 (約1時間50分中0分)
公開性について: 10点/50点満点
傍聴席は委員会室の隅に小さく設けられているのみで、傍聴定員はわずか8名という少なさ。 しかし傍聴希望者数も少なかったため、傍聴希望者は全員傍聴することができました。 インターネット中継はありませんでした。
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3月8日(木) |
0分(2委員会合計255分中) |
20点 評価について詳しくはこちら >>
評価内容詳細
福井県議会 <総合評価:20点/100点> (内容50点満点+公開性50点満点でそれぞれを評価した合計)
内容について:10点/50点満点
本日は土木警察常任委員会と、厚生常任委員会が並行して開催されました。 原発再稼働に関する議論は終日両委員会とも全くありませんでした。
公開性について: 10点/50点満点
傍聴席は委員会室の隅に小さく設けられているのみで、傍聴定員はわずか8名という少なさ。 しかし傍聴希望者数も少なかったため、傍聴希望者は全員傍聴することができました。 インターネット中継はありませんでした。
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3月7日(水) |
330分(4委員会合計860分中) |
13点 評価について詳しくはこちら >>
評価内容詳細
福井県議会 <総合評価:13点/100点> (内容50点満点+公開性50点満点でそれぞれを評価した合計)
内容について: 10点/50点満点
本日は土木警察常任委員会、総務教育常任委員会(教育委員会)、産業常任委員会(農林水産部)、そして厚生常任委員会が並行して開催されました。 県は国の動きを待つ受け身な姿勢であることが、この日の各委員会でも浮き彫りになりました。
土木警察常任委員会
原子力発電所周辺の防災について議論がありました。 「原子力は絶対に安全でなくてはならない。 県民の安全を考えて防災対策を強化するべき」とする議員から、避難ルートが豪雪などにより交通止めされた場合の対応についての質問が出ましたが、県の担当者は、県道の防災・災害対策は検討されていると返答するに留めました。
総務教育常任委員会(教育委員会)
専門家育成について議題となりました。 「専門的な資質をもった学生の育成が必要ではないか。 廃炉にも20年~30年かかるだろう」とした玉村委員が、原子力関連の学科の新設について県に質問し、県の担当者は、「特化した教育は必要。県立高校や大学での教育・研究の強化をとる方向性」などと回答しました。
産業常任委員会(農林水産部)
原発関連は全く議論されませんでした。
厚生常任委員会
傍聴希望者数が傍聴席数(たったの8席)を超え、グリーンピースは傍聴することが許されませんでした。 以下、傍聴された方から伺った内容です。 原発の安全性についての議論が委員会の時間の半分を占めました。 想定事象が定まっていないことや細かい条件がはっきりしていないなどの問題点が議員から挙げられましたが、県としては、国策なのだから国が責任を持つべき、という受け身の姿勢です。 再稼働自体の話はほとんど出ませんでしたが、県の基本的スタンスは、国からエネルギー指針が今後出るのでそれを待つ、というもの。 自然エネルギーの話になると、県の担当者は、原発を稼働させつつ自然エネルギーの拡大について見極めていく姿勢を示唆しました。
公開性について: 3点/50点満点
傍聴席は委員会室の隅に小さく設けられているのみで、傍聴定員はわずか8名という少なさ。 もちろんインターネット中継もありません。 いま注目を浴びる原発や再稼働関連が議題となる厚生常任委員会では傍聴希望者数が傍聴席数を超えたため、グリーンピース関係者を含む多くの市民は、傍聴することができませんでした。 少なくとも、傍聴席の増加とインターネット中継の実施が必要です。
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3月6日(火) |
6分(委員会合計412分中) |
30点 評価について詳しくはこちら >>
評価内容詳細
福井県議会 <総合評価:30点/100点> (内容50点満点+公開性50点満点でそれぞれを評価した合計)
内容について: 10点/50点満点
本日は産業常任委員会と総務教育常任委員会が並行して開催されました。
産業常任委員会
原発再稼働関連の話題は1分ほど。 県内の全原発が停止し、再稼働の目途が経っておらず、雇用や経済に対する住民の不安が増える中、廃炉ビジネスを県として考える必要があることが取り上げられました。 野田議員が廃炉事業の可能性をあげ、どのような規模になるか、雇用がどれくらい増えるのか、県はどの程度把握しているのかを県に質問し、「他国では事業として成り立っている、福井県でも示すべきだ」と促しましたが、県の担当者は、規模や雇用数は把握していないと回答するに留めました。
総務教育常任委員会
原発再稼働関連の話題は5分ほど。 原発が再稼働するかどうかにより財務状況は大きく変わり、県が国の一方的な再稼働シナリオに左右されていることが改めて浮き彫りになりました。 糀谷議員や山下議員より原発再稼働に関する質問があり、県の担当者は「国の施策を判断材料にするので、現在の得策はない」と回答するに徹しました。
公開性について: 20点/50点満点
傍聴はそれぞれ定員8人のみ。インターネット中継もありませんでした。
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3月2日(金) |
105分(会議全体305分中) |
40点 評価について詳しくはこちら >>
評価内容詳細
福井県議会 <総合評価:40点/100点> (内容50点満点+公開性50点満点でそれぞれを評価した合計)
内容について: 10点/50点満点
住民の安全や雇用の対応など原発問題一連の県としての主体性が大きくかけていることが浮き彫りになりました。 例えば糀谷議員や石橋議員が、広域避難において滋賀県や京都府など近隣府県との協議に関する質問をしましたが、西川県知事は明言を避けました。 また、福井県はすべての原発が停止したことによる地域経済への影響が実際にどれほどあるのかを、十分に調査をしていないことが分かりました。 全原発停止による「地域経済や雇用」や「安全の確認・確保」について多くの質問があったにもかかわらず、一方を選ぶのではなく両立させるための十分な議論とならなかったことは残念です。
公開性について: 30点/50点満点
定員116人の本会議室で行われ、希望者が全員傍聴でき、インターネット中継も行っていました。 しかし、来週からはじまる委員会での議論は傍聴席が限られネット中継も限定されています。 また、3月5日に開かれる経済産業省の原子力安全・保安院による県議会への説明会が一般傍聴できず、市民が議会での議論を聞く機会が限られていることも評価に入れました。
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3月1日(木) |
55分(会議全体320分中) |
50点 評価について詳しくはこちら >>
評価内容詳細
福井県議会 <総合評価:50点/100点> (内容50点満点+公開性50点満点でそれぞれを評価した合計)
内容について: 10点/50点満点
午前中には、佐藤まさお議員を中心として、原発再稼働における県民参加、活断層の調査、廃炉における雇用の創出など重要な質問がなされました。 また自然エネルギーへのとりくみについても質問されました。 しかし、西川県知事からの答弁は、これまでと同様の意見を繰り返すのみで、県民アンケートの実施や廃炉による雇用創出などの具体的な提案について明確に答弁しませんでした。 また午後の細川かをり議員の質問では、日本海側での地震研究がまだ文科省によって行われていないこと、原発事故時の隣県と協力した広域避難計画がないことがあきらかになりました。 安全性を重視するというのであれば、再稼働の議論は明らかに時期尚早との印象です。
公開性について: 40点/50点満点
定員116人の本会議室で行われ、希望者が全員傍聴でき、インターネット中継も行っていました。 耳が不自由な方のために、手話での傍聴も許されていました。 ただ、議事堂内で電子機器の使用が認められず、リアルタイムでの報告ができません。 一方、おおい町議会では、電子機器の使用が認められており、インターネットを使用してのリアルタイム発信、写真撮影も可能ですので、福井県議会にも同様のことを求めます。
おおい町議会
21分(会議全体342分中)
<総合評価:95点/100点> (内容50点満点+公開性50点満点でそれぞれを評価した合計)
内容について: 15点/50点満点
審議内容は、予算についてが大部分を占めていたため、一般会計補正予算の審議なかで、核燃料税関係の質疑が行われたのみでした。 夕方の本会議では町長が施政方針スピーチを行い、関連質疑も含め97分間中約6分間、原発や再稼働について言及がありました。 町長は「原子力安全・保安院は大飯原発3、4号機ストレステストの1次評価を『妥当』としているが、原子力政策は、国が一元的に責任を負うものであり、福島原発事故を踏まえた、絶対にシビアアクシデントを起こさないための安全基準を明確化し、それに伴う安全対策について町民に説明し、理解を得てもらう必要がある」とスピーチの冒頭で述べました。 町長が繰り返し強調していた、安全で活気あるおおい町の未来のために、原発の今後の議論は大きく影響します。24ページにわたるスピーチのなかで、この点についての町長の考えをもう少し踏み込んで町民に提示されるとよかったと感じました。
公開性について: 80点/50点満点
定員30人の本会議室、定員12人の協議会室で行われ、希望者が全員傍聴できました。 審議中も傍聴者は自身のパソコンや携帯電話(通話不可)が使用でき、写真撮影、インターネット中継も可能です。 また、町長スピーチは、開始と同時にスピーチ原稿の配布が用意され、傍聴者も受け取ることができます。 また、町長スピーチは町営のケーブルテレビで町内に生中継されます。 傍聴者向けに改善点を尋ねる詳細なアンケート用紙も用意されています。 この項目は50点満点ですが、こうした大変公開性の高い町議会運営を評価し、満点以上の得点とします。
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2月28日(火) |
41分30秒(会議全体195分中) |
65点 評価について詳しくはこちら >>
評価内容詳細
<総合評価:65点/100点> (内容50点満点+公開性50点満点でそれぞれを評価した合計)
内容について: 25点/50点満点
会議の中でもっとも時間を割いた議題であったこと、知事が国に対して原子力の意義・再稼働の必要性・暫定安全基準の3つをセットで要請する姿勢を示したことを、評価します。 しかし、再稼働については、今回の議会で決まらなかった場合には、議会を招集する、もしくは、6月の議会で議論をすべきではとの質問に対して、明確に答えなかったことを懸念して25点です。
公開性について: 40点/50点満点
定員116人の本会議室で行われ、希望者が全員傍聴でき、インターネット中継も行っていました。 耳が不自由な方のために、手話での傍聴も許されていました。 ただ、前回多くの子供連れの方が傍聴できなかったことが、改善されていなかった点が残念です。 託児所などを設けて、だれでも傍聴できると、さらに評価をアップできます。 今回も、多くの傍聴者をスムーズに議会へ誘導してくださった福井県議会の皆さまに、感謝します。
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2月24日(金) |
7分30秒(会議全体47分中) |
85点 評価について詳しくはこちら >>
評価内容詳細
<総合評価:85点/100点> (内容50点満点+公開性50点満点でそれぞれを評価した合計)
11時00分~11時47分 本会議 47分
福井県知事が43分の「提案理由説明」の中で「原発」「再稼働」について7分30秒言及しました。
<内容>
- 国の暫定安全基準がなければ再稼働の議論はできない
- 個々の原子力発電所の安全性も検討していく
内容について: 25点/50点満点
もっとも注目されている再稼働にも関わらず、踏み込んだ議論もせず時間も十分ではありませんでした。 しかし、再稼働を焦って決めようと思っているわけではないことが分かりました。
一方、北陸新幹線について7分程度、さらに観光関連が5分程度でした。
公開性について: 60点/50点満点
114人以上の人が傍聴におとずれ、福井県議会史上、最も多くの人が傍聴しました。 市民の再稼働に対する関心の高さがうかがえたことが高得点の理由です。 多くの傍聴者をスムーズに議会へ誘導してくださった、福井県議会の皆様に感謝します。
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※得点は、グリーンピースで傍聴したスタッフの評価です。
評価の基準は、内容については「原発」「再稼働」について十分に議論されているかで構成されています。
公開性については、議論が広く公開されているか? 傍聴の座席数は十分か? インターネット中継はされているか? そして議事録の公開時期などで評価しています。
ビデオ
2012年4月5日(木)
「福井アクションセンターアップデート」
2012年3月30日(金)
4夜連続 「『原発どうする?』 福井県民、ホンネを語る会!」 4日目
2012年3月30日(金)
「福島県民意識調査の結果発表、いしだ壱成さんも来福」
2012年3月29日(木)
4夜連続 「『原発どうする?』 福井県民、ホンネを語る会!」 3日目
2012年3月28日(水)
4夜連続「『原発どうする?』 福井県民、ホンネを語る会!」 2日目
2012年3月27日(火)
4夜連続「『原発どうする?』 福井県民、ホンネを語る会!」 1日目
2012年3月16日(金)
「福島第一原発事故から一年 福島県 田村市の有機農家 大河原多津子さん」(福井アクションセンターにて)
2012年2月24日(金)
福井県議会開会 第1回傍聴報告会
ビデオ:福井県議会 開会
2012年2月22日(水)
山本太郎さんからのメッセージ
ライブ中継
(ライブ中継を行っているときはこちらでご覧になれます。)