大手スーパーマーケット、
薄利多売により「代替ウナギ」までも絶滅危惧の道へ
日本で流通されてきた3種のウナギが資源状態を著しく悪化させている中、「代替ウナギ」として熱帯種であるビカーラウナギが日本市場の注目を集めています。

グリーンピース・ジャパンは、6月2日から9日にかけて国内の大手スーパーマーケット15社を対象にウナギの調達に関するアンケート調査を実施し、代替ウナギの取扱いについて各社に質問しました。また6月14日から21日にかけてインドネシア・ジャワ島を横断し、漁業者、仲介業者、養殖業者、海洋水産省などに話を伺い、ビカーラウナギの漁業や養殖の実態を調査しました。

インドネシアでの現地調査の結果、ビカーラウナギは信ぴょう性のある漁獲量の統計が存在せず、資源量すらまだ把握できておらず、資源管理も漁業規制も皆無に等しい「獲り放題」の状態で、増える漁業者による「獲りあい競争」が激化していることが明らかになりました。

またアンケート調査の結果、回答を得た大手スーパーマーケット13社のうち、業界最大手イオンがビカーラウナギを取扱っている一方で、他12社は環境や資源への影響を理由にその調達に慎重な企業が多いことが判明しました。

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日本に流通するウナギ種とその資源状態
ウナギの種類 資源状態
二ホンウナギ 2014年6月、国際自然保護連合に「近い将来、野生で絶滅する危険性が高い種(絶滅危惧種1B類:EN)」としてレッドリストに記載された。
ヨーロッパウナギ 2007年のワシントン締約国会議で国際取引の規制が決まり、2008年にはIUCNレッドリストで「近い将来の絶滅の危険が極めて高い種(絶滅危惧種1A類:CR)」として記載され、2009年に実際に国際取引規制が開始された。欧州連合(EU)は2010年末から同種の輸出を全面禁止している。
アメリカウナギ 2012年のワシントン条約締約国会議の前に、米国政府が同条約による国際取引の規制を検討したほど、資源量の激減が深刻な種である。
ビカーラウナギ 国際自然保護連合(IUCN)は同種を2014年6月に準絶滅危惧種(NT)に指定した。

  

 

  

 
大手スーパーマーケットの「代替ウナギ」調達方針
スーパーマーケット名 代替ウナギの取扱い状況 その理由
イズミヤ 回答拒否
フジ 回答拒否
イオン ビカーラウナギ(インドネシア)を取り扱っている 調達方針に基づき、環境と資源量、生産方法に配慮しながら継続したい
イトーヨーカドー 取扱いもその予定もない
ユニー 取扱いもその予定もない 資源保護の観点から、販売者はもとより消費者・関係省庁とともに資源保護に協力していく責任がある
ダイエー 現在は取扱いがない 安易な代替ウナギの取扱いは資源の枯渇につながる危険性があることを理解
西友 現在は取扱いがない 今後も、政府や各漁業管理機関が発表する情報に基づき検討
ライフ 取扱いもその予定もない 二ホンウナギやヨーロッパウナギが激減した現状も鑑みて、資源管理・資源状態の把握をされることが望ましい
イズミ 取扱いもその予定もない 実効性のある規制管理の基、消費者の需要に応えたい
アークス 現在は取扱いがない 水産資源の持続性についての確認が取れない段階においては、二ホンウナギやヨーロッパウナギの代替品としての取扱いを拡大すべきではない 【回答修正】インドネシアのビカーラウナギは選択肢にないが、他の地域のビカーラウナギの取扱いを検討する
ヨークベニマル 取扱いもその予定もない
平和堂 取扱いもその予定もない ヨーロッパウナギの先例を鑑み、持続性を担保する対応を共有する必要がある
マルエツ 現在は取扱いがない ウナギ資源の減少については今後も状況の把握に努め、環境保全等、広義に企業として取り組んでいくことを検討
オークワ 取扱いもその予定もない 販売しないことが小売業として資源保護に寄与できると考えている
バロー 取扱いもその予定もない 販売しないことが資源回復への取り組みと考えている
回答拒否
取扱いあり

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【うなぎレポート第1弾】
スーパー各社に質問。絶滅危惧種うなぎの調達方針は?(2014年6月11日発表)

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【うなぎレポート第2弾】
DNA検査で発覚! ウナギ流通の“闇”
(2014年7月10日発表)

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【うなぎレポート第3弾】
代替ウナギも“赤信号” インドネシアからの報告(2014年7月23日発表)

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