魚をとりまく海の環境問題

このままでは、未来の子どもたちはお魚を食べることができなくなります。

子どもたちの好きな料理のトップ5に入るお寿司。
日本食の代表料理であるお寿司ですが、マグロ、ウナギ、サバ、イワシなどお寿司のネタとなる魚が次々と「獲りすぎ」により海から姿を消しつつあるのを知っていますか?

いつでもどこども欲しい魚が安価に手に入ることは、当たり前の日常になっています。しかし、実際には多くの魚が「獲りすぎ」により世界中の海から姿を消そうとしています。
このまま私たちの世代が魚を無計画に獲り続け、食べ続ければ、子どもたちの世代に魚は残っているでしょうか。
海の生態系を守り、魚食と漁業を未来にも残すため、私たちはどうすればいいのでしょうか?

手巻きずしをまく男の子

食卓からお魚を奪っているのは?

1. 漁業の問題 - 世界の海で魚は過剰に獲られています。

本来海がある限り、漁業は持続可能な産業です。
魚は海で卵を生み、卵から生まれた幼魚が成魚になって卵を生み、魚の命がつながれています。
このサイクルを考慮して漁を行えば、私たちは海の恵みをずっと味わうことができます。

しかし今、世界中の海でそのサイクルをはるかに超える速さで漁業が行われています。

例えばジャンボジェット機が13機も入るような巨大な網を海底で引きずり回し、その海域にいる生物を根こそぎ獲って行ってしまう大型漁業もあります。
こうして一つの漁場を丸ごと滅ぼした船は、次々に漁場を移動して同じことを行い、その結果、海はどんどん空っぽになっているのです。


© Alex Hofford / Greenpeace

泣いている魚
増え続ける過剰漁業

約60年前と比較して、世界の漁場の25%は崩壊し、すでにマグロやカジキなど大型魚の90%が海から姿を消しています。

世界の主要漁業資源の約30%が獲りすぎで、約60%が過剰漁業の一歩手前の状況にあります。

最新テクノロジーを駆使して魚の群れを探したり、人口集魚装置(FAD)を使って群れをおびき寄せて一網打尽にするような破壊的な漁業では、成魚になるまで漁獲を控えるべき大量の幼魚や、サメやカメなど他の種も、一緒に獲ってしまっています。

どくろマーク
絶えない違法漁業

漁業の方法を含め資源管理を徹底させる必要があるのに、違法、無報告、無規制(IUU)漁業が「獲りすぎ」に拍車をかけています。
漁業許可のない海域で獲られたマグロなどが、海の上で漁船から冷凍運搬船に移され、許可を得て獲られたマグロと冷凍運搬船内で混ざり、区別がつかなくなって水揚げされる場合があります。
子どもたちに残したい魚が、目に見えないところで海から盗まれています。

不十分な漁業規制

漁業規制は短期的利益の追求から抜け出せないため、漁業の持続性の面から非常に不十分です。
そのため幼魚の生育海域を海洋保護区として保護する措置が否決されるなど、魚を育む場所である海の環境自体を破壊してしまう状況が続いています。

 
資料グラフ
  • 漁場の現状
    出典:Christian Mullon, Pierre Freon, Philippe Cury"The dynamics of collapse in world fisheries"2005
  • 大型魚の現状
    出典:Ransom A. Myers & Boris Worm "Rapid worldwide depletion of predatory fish communities" Nature 423, 280-283 (15 May 2003)
  • 漁業資源の現状
    出典:国連食糧農業機関(FAO) "The State of World Fisheries and Aquaculture 2012"

 

2. 流通の問題 - 食べる量以上の魚がいつでもどこでも売られ放題

日本では現在、家庭で消費される魚介類の約70%がスーパーマーケットで買われています。
チェーン展開し大型化したスーパーは、消費者に均質的・安定的に商品の販売をするために、世界中の海から魚を集めています。
スーパーで年中同じ魚が同じ値段で売られているのはこのためです。
この調達方針が「獲りすぎ」を加速させているのです。
また十分な商品情報が公開されていないため、消費者の方も「乱獲されていない、十分資源のあるいま食べていい魚」を選びたいと思っても、それができない状況にあります。

トラック
持続性軽視の調達方針

スーパーマーケットや飲食店は鮮度や価格を優先し、販売する魚の資源状態や漁業管理状態を重視した調達方針はほとんどありません。
一部でエコラベルの付いた魚介類を取り扱う店舗もありますが、同じ商品棚のすぐ隣で絶滅が危惧されているミナミマグロなどを販売していたりします。
いま食べていい魚も、未来に残すべき魚も、一緒に売られてしまっているのが現状です。

ショッピングカート
持続性を無視した販売

「違法、無報告、無規制(IUU)漁業により獲られた魚は取り扱わない」という方針がある一方で、販売している魚介類がIUU漁法で獲られたものかどうかを分別することのできるスーパーマーケットや飲食店はほとんどありません。
例えばマグロ類などの場合、どの漁船・水産会社で、いつ、どの海域で、どのような漁法で獲られた魚かを確認して、つまりトレーサビリティー体制を確立して、販売している店はわずかです。

女性のシルエット
不十分な商品情報公開

お魚のラベルや飲食店のメニューなどには、その魚介類が持続可能な漁業によって獲られたものなのか、あるいは過剰や違法に獲られ資源状態の悪いものなのかなど、消費者が選んで購入できるだけの十分な情報が表示されていません。
いま食べていい魚なのか、未来に残すべき魚を食べてしまうことになるのか、消費者には判断がつきません。

どうすれば未来の子どもたちに魚を残すことが出来るのでしょうか?

スーパーマーケットや飲食店は激しい競争の中にあり、消費者が作り出すニーズを敏感に察知し、それに適した商品やサービスを提供します。

ですから、消費者である私たちが、
「持続可能な魚を買いたい」
「違法や過剰に獲られた魚は売ってほしくない」
「自分で選んで買い物できるように、十分な商品情報を公開して欲しい」と伝えることで、スーパーや飲食店に魚の調達方針を変更させ、ひいてはそれが海を乱獲から守り、未来の子どもたちに魚を残すことにつながる効果的な方法なのです。

オンライン署名に参加

海と漁業を守り、これからも魚を食べ続けられるようオンライン署名に参加してスーパーマーケットに「持続可能な魚を買いたい」「違法や過剰に獲られた魚は売ってほしくない」「自分で選んで買い物できるように、十分な商品情報を公開して欲しい」といった私たち消費者の要望を表明してください。

1万件に到達したら、スーパーマーケット、各業界団体に、グリーンピースが責任を持って、みなさんのメッセージを届けます。

消費者からの声は、各企業が意思決定を下す際の極めて重要な判断材料になると同時に、グリーンピースが各企業と直接交渉を続ける時に、とても強い後押しにもなります。
ぜひ、今すぐ参加して下さい

活動を広げる

あなた自身のアクションやグリーンピースの取り組みなどを、TwitterやFacebookなどを活用し、広めましょう。
家族や仲間と広く問題意識を共有して、「安全な魚を食べたい。
未来の子どもたちに魚を残したい」ということが多くの消費者の願いであることを、小売店や飲食店に認識してもらうよう、声を届けましょう。

 
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