サクセスストーリー ペットボトルビールの発売を止めた!

アサヒビールに贈られたCSR失格大賞賞状と副賞のガラス空きビン日本でペットボトル入りのビールが開発されていたことを知っていますか?
2004年の夏に商品化されることになったペットボトルビールですが、環境保護を願う多くのビールファンの声によって発売が見直されました。

この新商品を発表したのは、当時のビールシェア1位のアサヒビール。
ペットボトルは、同社がすでに販売していたリターナブル瓶のようにくり返し使うことができず、缶や瓶に比べてリユース・リサイクル率がとても低いため、地球温暖化とごみ問題のさらなる悪化を招くものでした。

そこでグリーンピースは、大手ビールメーカー5社にビール容器のペットボトル化について質問状を送付。
4社が「ペットボトルビールを検討していない」と答える中、アサヒビールからは期限を過ぎても回答が得られませんでした。
そこで、アサヒビールに面会をお願いするとともに、消費者の生の声をアサヒビールへ届けるインターネットでの活動をスタートしました。

その結果、多くのビールファンから「ペットボトルのビールは飲みたくない」「商品に最後まで責任を持つ企業であってほしい」などのメッセージが届けられました。

アサヒビール本社前でペットボトルビール発売中止を喜ぶグリーンピーススタッフそして、グリーンピースが活動を開始して3カ月後、アサヒビールは、多くの消費者から予想以上の反響があったことから、ペットボトルビールの発売を見合わせると発表しました。

この活動は、グリーンピースと、消費者の皆さんの協力で、すばらしい成果を生み出した一例です。

アサヒビールさん、そしてグリーンピースの活動に参加してくれた皆さん、本当にありがとうございました!

 

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