不透明なウナギ調達の実態 ――大手小売業のウナギ加工品(蒲焼き)の調達に関する調査

出版物 - 2018-06-04
 

2017年から2018年にかけて行なった、国内大手の小売業18社を対象としたウナギ加工品(以下、蒲焼き)の調達方針に関するアンケート調査と、蒲焼きのDNA検査結果をまとめたブリーフィング資料です。

グリーンピースは、海洋生態系の保全活動の一環として、絶滅危惧種に指定されてもなお日本中で広く食されているウナギについて、スーパーマーケットを含む大手小売業の調達方針や問題意識に関する調査を、2013年より継続的に実施しています。

今回の調査は、違法・無報告・無規制(IUU)漁業や不正取引への関与リスクが高いことで知られるウナギを原材料とするウナギ加工品(蒲焼き)の取り扱い状況や調達方針に加え、サプライチェーンの透明性の如何およびウナギ調達における問題点を明らかにすることを目的に実施しました。

調査から、ウナギの調達はサプライチェーンが不透明で、トレーサビリティに重大な欠陥があること、また、ニホンウナギは絶滅危惧種であるにもかかわらず、処分量の回答があった5社だけでも昨年販売実績で、約2,730kgの蒲焼き(1匹200g換算で約13,650匹)が消費されずに廃棄されていた事実が明らかになりました。

調査の詳細は、グリーンピース・ジャパン ブリーフィングペーパー『不透明なウナギ調達の実態』をご参照ください。

別添資料1 ファクトシート『今さら聞きたくても聞けないウナギ問題』
調査レポートの発表にあたり、ニホンウナギの保全に関する研究の第一人者である海部健三氏(中央大学法学部准教授)に今さら聞きたくても聞けないウナギ問題についてご解説いただき、ファクトシートとしてまとめました。

別添資料2 『絶滅危惧種および準絶滅危惧種に指定されているウナギの加工品(蒲焼き)の取り扱い(2017年販売実績)』
企業回答の詳細資料です。

トピックス