みなさま、こんにちは。5月24日、北極圏の気候変動の影響などについて調べるためグリーンピースの船エスペランサ号が科学者とともに出航しました。わたくし金繁(かなしげ)も6月6日、「ホッキョクグマの王国」と呼ばれる北極圏のスバールバル諸島スピッツゲルマン島から乗船し、現地レポートをお送りします。



この調査は全4行程4カ月にわたる航海で、消えゆく氷の様子、氷が消えた海で繰り広げられるトロール漁業による乱獲、CO2増加による海水の酸性化について実施します。現地で何が起きているのかを知り、わたしたちに何ができるのか、みなさまとともに考え、行動していきたいと思います。どうぞよろしくお願いいたします。



ケンブリッジ大学ピーター・ワダムズ教授は、海氷は2007年9月の時点で例年の半分の400万平方キロしかなく、それまで氷が解けることなどなかった北極海中心部の広大なエリアに現われた青い海面に衝撃を受けたと語っています。



北極の氷がどれだけ減少しているか、こちらから映像で見ることができます。







映像から、実際にノルウェー北部のバレンツ海を覆っていた氷がほとんどなくなっているのが見えます。この氷が減ってしまったバレンツ海には、豊富な資源を狙い、各国企業が押し寄せています。エスペランサ号はこのバレンツ海へも調査に行きます。



私は、渡航前の手続きや、読まなくてはいけない資料の山に埋もれてドタバタしております。応援してくださるサポーターさん方からインスタント味噌汁のプレゼントもいただいたりして、感謝感激です。「しっかり“見て”“感じて”、現地レポートしなくては!」 と決意に燃えています。