今日も360度見渡すかぎりまったく氷のない北緯80度の海を、トロール漁船を見つけては航海しています。このあたりの一部は、歴史的に見ると6月のいまぐらいの時期にも氷で覆われていた海域です。

南極では1970年代から、資源を求める各国が競って基地を開設し、魚類の乱獲と鉱物資源採掘の脅威にさらされていました。米国基地はカドミウムを含んだ
廃液を海に垂れ流し、フランス基地は空港の滑走路建設のためにペンギンの繁殖地もろとも破壊するなど、すさまじい環境破壊が進みました。



グリーンピースは1987年、各国基地による環境汚染を調査するため、非政府組織として初めて南極基地を開設し、「南極をワールド・パーク(国際的環境保護区)に」と各国政府に働きかけ続けました。13年にわたる活動の結果、ついに1991年、各国政府は南極環境保護議定書に合意。これによって、以後少なくとも50年間の鉱物資源開発が禁止されることになりました。



一方の北極海は、南極条約のような国家間の合意がなく、氷が後退した海には原始のままの自然が、豊富な漁業資源や海底に眠る石油・天然ガス資源とともに開発競争にさらされています。バレンツ海の海底で採掘された天然ガスは、日本でも消費されました。グリーンピースは、かつては氷で覆われていた北極海域にも産業的な開発の暫定的停止(モラトリアム)を適用するよう、国連および各国政府に求めています。

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