遺伝子組み換えナタネへの懸念


オーストラリア・ニューサウスウェールズ州の農家マックファレンさんの話しを紹介しましょう。


先祖代々農家を営むマックファレンさんは6代目。先業の小麦生産に加え、28年前からナタネ(カノーラ)の生産もしているベテラン農家です。2000エーカーの畑を持ち、小麦と菜種をあわせて年間1500トン生産していましたが、ここ3年つづいた旱魃(かんばつ)の影響でその生産が10分の1以下になってしまいました。


同じように旱魃の被害がひろがる近隣農家では、約5%の人が遺伝子組み換えナタネに多少の興味を示しているそうです。マックファレンさんは、遺伝子組み換えナタネは収穫量が増えるかもしれないがその質は悪いし、また畑を持続的に利用するための費用が考慮されていないと批判しています。


 この地域では、ナタネと小麦を同じ畑で輪作するので、収穫の時こぼれ落ちたナタネは翌年まず除草剤で処理されます。除草剤耐性の遺伝子組み換えナタネを仮に使用した場合は、これよりもさらに強い劇薬を使わなくてはいけないことになるし、その費用とこの先、環境へどのような影響がでてくるか私たちは分からないとマックファレンさん言います。 



現在、オーストラリアでは遺伝子組み換えナタネは生産されていません。この状況はとても貴重なことなのです。ご近所の動向に懸念をしめすマックファレンさんの話しと共に、次回のブログで遺伝子組み換え汚染についてカナダの例を紹介します。(つづく)




(写真は、マックファレンさんと娘さん、アメリアさん。マックファレンさんのナタネ畑の前で)