2月24日(日)、「9条ピースウォーク」が広島をスタートした。5月4日~6日に幕張メッセで国内外から1万人を集めて(目標!!)開かれる「9条世界会議」に向け、各地を歩いてつないでいく。沿道の人は少しでも参加してみては?
http://homepage3.nifty.com/peace_walk/

9条世界会議のほうも、かなり中身が固まってきた。私は5月5日の分科会シンポジウム「環境と平和をつなぐ」でパネリストを務める予定。コーディネーターは辻信一さんだ。先週の記者会見では、歌手UAさんのステージや、映画『火垂るの墓』(実写版)本邦初公開の決定も伝えられた。
http://whynot9.jp/
英語ページもあって、英語のメールマガジンも配信されている。
http://whynot9.jp/index_en.html

現在88人にふくらんだ呼びかけ人の一人で、はじめて記者会見に参加した沖縄在住のダグラス・ラミスさんが、「9条はすばらしいけど日米安保は知らないよというのでは、いまさら世界会議をやる意味はない」と釘を刺していた。日本国憲法制定当初から、9条と沖縄をはじめとする米軍基地と天皇制とは三位一体の抱き合わせだった。経済成長とエネルギー消費のデカップリングが必要なように、これからの課題は、その三つのデカップリングだろう。難しい綱渡りだが、本気で憲法9条の世界化を進めるには避けて通れない。

イージス艦「あたご」の醜態にも、防衛省の防衛庁降格を言う人がいない。国家の特殊性は、刑罰(司法・警察)と軍という形で極限暴力を独占することだ。だからこそ、三権分立をはじめとする徹底したチェック・アンド・バランスで、その野放しや暴走を抑えるしくみが、近現代の民主化を通じて国民と政府のあいだに構築されてきた。ところが日本では、立法・行政・司法の権力分立がきわめて怪しいうえに、究極の暴力組織である自衛隊を市民/国民の側からどうコントロールするか(シビルコントロールを文民統制と訳すのは曖昧すぎる)、真剣に取り組まれているとは思えない。だからここまで傲慢な、しかもたるんだ合法武装集団をつくってしまう。少なくとも防衛庁まで戻って出直すべきではないのか。


2050年の脱温暖化社会へ向け、戦争なんかしている暇はないし、軍備にかまけている余裕もない。「あたご」が昨年12月に参加したハワイのミサイル防衛実験は、1回60億円もかかっている!